九味檳榔湯(くみびんろうとう)
適応症 脚気(かっけ) 動脈硬化や高血圧に伴う頭痛や倦怠感 心臓神経痛 便秘      
             
             
目標 疲労倦怠感があって、心悸亢進(しんきこうしん)や動悸(どうき)、肩こり、息切れなどを伴い浮腫(ふしゅ)や便秘の傾向があるものに用いられます。
構成 檳榔(びんろう):4 厚朴(こうぼく):3 桂枝(けいし):3 橘皮(きっぴ):3 紫蘇葉(しそよう):1.5
甘草(かんぞう):1 大黄(だいおう):1 木香(もっこう):1 乾生姜(かんしょうきょう):1  
または、呉茱萸(ごしゅゆ):1 ・ 茯苓(ぶくりょう):3 を加えます。
         
備考 起床時に顔やまぶたがはれぼったい、あるいは下肢に軽いむくみがあって倦怠感を自覚する人に効果があります。本方を高血圧や動脈硬化に応用する場合には、顔色や皮膚が青白く、全身倦怠感、ことに脚の倦怠感、水分貯留傾向のある人で、階段をのぼるとすぐに息切れ、動悸がする人に適応します。

本方は、またビタミン剤や疲労回復剤、ドリンクなどを求める人に喜ばれます。とくに夏期の疲労回復には効果があります。