顔は皆さん身体の中でも一番意識している部分ではないでしょうか。初対面の人と話をするときにもまずは相手の顔を見てコミュニケーションをとりますよね。
顔でその人の感情をある程度察知できますし、その人の身体の調子等も大体判断できますから、顔こそが自分自身の代表、最初のコミュニケーション、と言っても過言ではないでしょう。
だからこそ、皆さん顔をできる限りケアして、化粧もして、普段から少しでも綺麗に見せたい、と思われているのでは?でも、化粧だけが顔を綺麗に見せるのではないのです。
普段気づきませんが、意外と私達は顔を酷使しています。呼吸をしたり、話したり、笑ったり、泣いたり、はにかんだり、笑顔を作ったり、くしゃみをしたり…意識せずとも既に顔は動き、働いているのです。
実は、顔には約16種類もの筋肉、12本の骨、そして多数の血管が存在しており、普段の私達の顔の動きを助けているのです。身体のほかの部分と同様、顔の筋肉は多量のストレスと緊張を吸収して溜め込みます。
これらの筋肉をリラックスさせてあげないと、筋肉は硬くなってしまい、引っ張られたような感じに見えてしまいます。更に緊張した筋肉は血管を収縮させてしまい、十分な血液や栄養素を顔に送り込むことができなくなってしまうのです。
そして、顔の筋肉の緊張は頭痛を引き起こし、更にはそれが首や肩にまで広がってしまうなんてことにもなりうります。それにくわえ、顔は太陽や雨、風、雪、砂埃にさらされ、化粧や摩擦、ひっかきなどの外部のダメージにも日々さらされているのです。
それって結構顔もストレスですよね。となると、顔もいたわって休ませてあげなくては、と思いませんか?そこでここでは簡単な、顔の血流をよくし、筋肉をほぐしてリラックスさせることができるエクササイズ、フェイシャルヨガをご紹介していきます。
身体にヨガが効くみたく、顔にもヨガが効果的なのです!更に顔の血流をよくすることから、若返り効果も期待できますよ。
まず、床の上にクッションを置いて座るか、椅子に腰掛けるかして自分が心地よいという方法で座りましょう。背筋は伸ばしてください。そして目を閉じましょう。そこで呼吸が鼻腔から入り、抜けていく動きに集中してみましょう。
涼しい空気が入り、温かい空気が抜ける…それを感じてください。続いて手のひらを合わせてとても早くこすりつけあい、温かくなるまで続けてください。
温かくなった手のひらを、目におわんをのせるように、それぞれの手のひらで覆ってください。これを何回か繰り返しましょう。これは視神経や目、その周りを和らげることができます。
両手の人差し指と中指をそれぞれ、額の真ん中においてください。小さな円を描くように指でおでこをこするようにマッサージしましょう。眉毛を通って、指をこめかみまで動かし、そこで止めて優しくマッサージしてください。
このエリアはストレスと緊張を溜め込む場所で、頭痛に結びつく可能性がある部分です。そして、指をこめかみからあごのつなぎ目のところに下ろしていき、その部分でゆっくりとあごの筋肉をマッサージしてください。
そこから頬を通り、鼻の横を抜け、おでこに戻りましょう。これを繰り返してください。これは特にこめかみとあごの、ストレスと緊張をほぐします。
両手の人差し指と中指をそれぞれ鼻の両サイド、鼻柱のすぐ下あたりに置き、鼻筋を通って眉毛をなぞるようにこすっていってください。そのまま下に下がり、眼窩の、丁度目の端の、骨が下に下がり始める部分のくぼみを見つけ、そこを優しくマッサージしましょう。
その後眼窩の下のくぼみのラインをそって、また鼻の横に指を戻していってください。これを3-5回行ってください。これは目や目の周りをリラックスさせ、ストレスや緊張を緩和させる効果があります。
歯を食いしばり、笑顔を作るような感じで唇を左右に広げられるだけ広げてください。唇とほほ、あごと首を限界までストレッチされていることが感じられたら、その状態で少し止めましょう。
そして緩めてください。これを繰り返しましょう。これは顔の筋肉をリラックスさせ、血の循環をよくし、ストレスと緊張を緩和する効果があります。
顔をしわくちゃになるように思いっきりしかめてみましょう。唇をすぼませ、ほほを鼻のほうに寄せるように引っ張り、眉を下に下げ、あごの肉を口の方に持ってくるようにしてみましょう。
クレンチドスマイルの反対のストレッチ方法を顔に行うのです。これは顔の筋肉をリラックスさせ、血行をよくし、ストレスと緊張を緩和する効果があります。
深く息を吸い込んでください。そして一気に強制的に息を吐き出し、口を大きく開け、舌をできる限り突き出してください。
そこで「あー」と声に出し、目を大きく開けて、見上げてください。これを3回繰り返します。これは喉と顔の緊張をほぐし、目を刺激し、血流をよくする効果があります。
ほほの肉をちょっとつまんで、絞るようにひねってください。これは血行を促進します。