ステビア


パラグアイ原産 キク科ステビア属
高さ50〜100cmの多年草

特徴:
古代インディオが甘味料として利用してきました。
低カロリーの植物性甘味料として注目されています。
葉には200〜300倍もの甘味を持つステビオサイトという成分が含まれています。
茎には細かい白い毛が密生していて、基部は少し木質化します。
葉は対生していて、夏から秋に枝先に小さな白い頭花をつけます。

栽培:
日当たりと水はけのよい場所を好みます。
寒さに弱いので株元を覆い防寒し、鉢植えは室内へ入れます。
半耐寒性のため、秋には地上部は枯れますが冬芽が出てきて冬越しします。
種子が取れることもありますが、苦味のあるものになることもあるので苗を挿し芽で増やすことをお勧めします。
6〜8月につぼみのついてない芽先を6cmくらいに切って挿します。
また株分けもできます。

利用法:
ステビアは、南米パラグアイに自生する多年草で、高さ1メートルほどに成長し、白い小さな花を咲かせます。

ステビアの葉は何世紀もの間、パラグアイやブラジルに住む先住民たちの間で、「一枚の葉がひょうたん一本分の渋みのあるマテ茶を甘くする」という言葉に表される通り、苦味の強いマテ茶に甘味を加える天然の甘味料として利用されてきました。16世紀にスペインの入植者がこの南米先住民の伝統をスペイン本国に報告したことが、ヨーロッパでステビアが知られるきっかけとなりました。現在、ステビアが食品添加物として認められている日本とブラジルでは、ステビアは安全なノンカロリー天然甘味料として、飲料、菓子類などに広く利用されています。また、ブラジルのハーブ医療では、ステビアは血糖値の低下、血圧値の正常化、利尿作用があると考えられており、糖尿病や高血圧の治療や強心薬として使用されています。

ステビアの主な成分

 ・ステビアの葉はステビオサイドという甘味成分を含んでいて、砂糖の200〜300倍もの強い甘さがあります。ノンカロリーの天然甘味料として食物や飲料水に用いられる他、糖尿病患者やダイエット中の人のための食事に最適です。

 ・最近の研究では、ステビアには緑茶の約7倍の抗酸化作用があり、濃縮されたステビアエキスは、病気や老化の原因となる活性酸素を抑制することがわかりました。

また、O-157やサルモネラ菌などの有害細菌を殺菌する作用、アレルギー・アトピーの治療薬であるステロイドホルモン剤の副作用を軽減する作用、エイズウィルスを抑える作用、土中の有機リン系農薬やニコチン・塩素を分解する作用、ダイオキシンを分解する作用などがあることも明らかになってきました。ステビア抽出物質を農作物に与えて農薬を分解し、土壌を改良し、丈夫で日持ちのよい野菜や果物を作る「ステビア農法」の試みが始められています。

利用方法

生または乾燥させた茎葉を煎じてペーパーフィルターでこし、シロップとして料理や飲み物の甘味づけに使います。お茶として飲む時は、ステビアだけではとても甘いので、ミントなど他のハーブとブレンドして使います。