ST4.地倉(ちそう)

取穴部位:口角の外4

筋肉:口輪筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:上顎神経下顎神経

血管:顔面動脈

 
 

ST4)地倉di4cang1)(ちそう)・会維hui4wei2)(えい)・胃維

【取穴】

顔面部、口角の外方四分(指寸)。

口角の外方、鼻唇溝あるいは鼻唇溝の延長線上にある。

【名の由来】

古来、額を天庭・頬を「地」に喩え、食物を頬張る様が「倉」を連想させる事から。

【要穴】

『経別:第三合(足陽明の出る処)』

『標本:足陽明之標(頏顙/副鼻腔)』

トとして有効かと思われる。
 

【交会】

・経絡(3):手足陽明経-陽蹻脈-任脈 鍼灸大成

鍼灸聚英には「任脈の会」とも。

【作用】

〔瀉〕疏風活絡・扶正鎮痛

【弁証主治】

胃脾の病

消化器症状・貧血、血液疾患・脈浮緩・07:0009:00あるいは19:0021:00の異常・ベーチェット病〔黄蓮犀角湯(清熱解毒涼血)を用いる様な証〕など

陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・歯痛・頚部の腫脹など

 

陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

てんかん・悪風発熱・半身不随・睡眠障害・下肢外側のこわばり、外反足・腰背部痛・部位がはっきりしない疼痛など

 

任脈病

泌尿器、婦人科疾患・痔・糖尿病など 

【主症主治】

口唇チック・三叉神経痛・顔面神経マヒ〔巨刺・透頬車〕

【配穴】

+水泉半身不随・足に力が入らない

【症例検証/個人的見解】

・精神疾患患者は、口周囲の違和感、異感覚を訴えることが多い。脳の機能局在(ボディマップ)の広範囲に口唇の刺激が影響を与えることから考えると、脳疾患の治療ポイン