T32.伏兔(ふくと)

取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上6

筋肉:大腿直筋外側広筋

運動神経:大腿神経

知覚神経:外側大腿皮神経大腿神経前皮枝

血管:外側大腿回旋動脈

ST32.伏兔(ふくと)

解剖学的データ

筋肉

外側広筋

大腿四頭筋の一つで、大腿骨大転子下部から起こり、膝蓋靭帯を経て脛骨粗面に停止する筋肉。大腿神経が支配し、膝関節の伸展作用がある。

大腿直筋

大腿四頭筋の1つで、下前腸骨棘から起こり、脛骨粗面に停止する筋肉。主に股関節を屈曲、膝関節を伸展させる働きがある。

運動神経

大腿神経‐筋枝

腰神経叢の第1~第4腰神経から起こる神経。大腿神経は、大腿四頭筋・大腰筋・縫工筋・恥骨筋などの筋肉を支配する筋枝、大腿前面の皮膚の知覚を司る前皮枝、股関節や膝関節の知覚を司る関節枝、膝関節下部~下腿内側の知覚を司る伏在神経に分かれる。

 

腰神経叢の第1~第4腰神経から起こる神経。大腿神経は、大腿四頭筋・大腰筋・縫工筋・恥骨筋などの筋肉を支配する筋枝、大腿前面の皮膚の知覚を司る前皮枝、股関節や膝関節の知覚を司る関節枝、膝関節下部~下腿内側の知覚を司る伏在神経に分かれる。

知覚神経

外側大腿皮神経

第2、第3腰椎から出て前方へ向かい、腰の部位で急激に曲がって鼠径部の辺りから皮膚の下に出て、大腿の前面と外側の皮膚に分布する神経。

大腿神経前皮枝

腰神経叢の第1~第4腰神経から起こる神経。大腿神経は、大腿四頭筋・大腰筋・縫工筋・恥骨筋などの筋肉を支配する筋枝、大腿前面の皮膚の知覚を司る前皮枝、股関節や膝関節の知覚を司る関節枝、膝関節下部~下腿内側の知覚を司る伏在神経に分かれる。

血管

外側大腿回旋動脈

外腸骨動脈から分岐した貫通動脈からすぐ分岐する動脈で、大腿骨頭や大腿上部前外側の栄養などを担っている。

 

主治・対象疾患

大腿前面痛

大腿前面の知覚障害

大腿の運動障害

片麻痺

膝関節前面の知覚障害

膝関節内側の知覚障害

膝関節痛

膝関節の運動障害

脚気

脳性麻痺

伏兎(ふくと)

https://gogyoantoyoigaku.files.wordpress.com/2016/03/e38384e3839ce38080e4bc8fe5858e1-e1563172464740.jpg?w=825

ST32)伏兎(fu2tu1)(ふくと)・外勾・外丘

【取穴】

大腿前外側、膝蓋骨底外端と上前腸骨棘を結ぶ線上、膝蓋骨底の上方六寸。

【名の由来】

膝関節を屈曲させると本穴が浮き上がるが、その様が伏した兎を思わせる事から。

【要穴】

『脈絡の会う処?』-劉宗厚-

【交会】

・経筋:足少陽経筋の結する処

【作用】

〔補〕強腰益腎

〔瀉〕疏筋活絡・散寒化湿

【弁証主治】

足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

足少陽経筋病

半身不随・胸鎖乳突筋のこわばり・鎖骨窩痛・側腹部痛・こむら返り・足第4指痛など

https://gogyoantoyoigaku.files.wordpress.com/2018/10/e8b6b3e5b091e999bde7b58ce7ad8b011.jpg?w=212&h=300

【主症主治】

脚気八処之穴の二/脚気〔鍼三分〕・膝痛 』

婦人科疾患・潰瘍・蕁麻疹

【症例/個人的見解】

・鍼灸甲乙経に「禁鍼灸穴」とあるが、臨床上、使用して問題はないように思われる。

・婦人科疾患(不妊など)には効果が高い様子。ある報告では女性ホルモンと大腿四頭筋および膝の構成靭帯の硬度には相関の可能性があることが示唆されている。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/23/4/23_4_509/_pdf

・大腿部の穴を婦人科系に用いるのは、有意義であるかもしれない。

・脚気には、先ずビタミンB1の摂取と吸収率の改善を。