ST28.水道(すいどう)

取穴部位:天枢穴の下3寸、関元穴の外2寸、神闕穴の高さより下3寸で正中線から外方2

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝腸骨下腹神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈下腹壁動脈

経外奇穴》胸腹神経腎街(婦人科疾患)腸骨下腹神経足陽明胃経女性不妊

水道(すいどう) ※気門(きもん)

ST28)水道(shui3dao4)(すいどう)

【取穴】

下腹部、臍中央の下方三寸、前正中線の外方二寸。

※ST25)天枢の下方三寸、ST27)大巨の下方一寸、CV4)関元の外方二寸にある。

・筋肉:腹直筋鞘 Rectus sheath

・運動神経:胸腹神経(T12 Thoracoabdominal nerve

・知覚神経:胸腹神経前皮枝(T12 Anterior cutaneous branch of Thoracoabdominal nerve・腸骨下腹神経前皮枝 Anterior cutaneous branch of Iliohypogastric nerve

・血管:浅腹壁動脈 Superficial epigastric artery・下腹壁動脈 Inferior epigastric artery

クラドウ点(虫垂炎の診断点)に近い。

【名の由来】

本穴が膀胱の上部にあり、治水の役割を果たす事から。

【作用】

〔瀉〕『水兪五十七処腎街/調理水道』

【弁証主治】

足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

腎病

成長発育不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛など

【主症配穴】

+筋縮背中のこわばり

【症例/個人的見解】

・『水兪五十七処腎街』の一つ。下腹部の穴は総じて腎病に効果が高い。位置的に考えても、婦人科疾患には著効があると考える。

・穴名に関して。個人的には腎水(精子、卵子)の和合する場でる卵管を指すのではと考える。 

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※気門(qi4men2)(きもん)

経外奇穴-備急千金要方-

解剖学的データ

筋肉

腹直筋
恥骨の恥骨結合部および恥骨結節上縁から起こり、第5~第7肋軟骨と剣状突起に停止する筋肉。主に体幹部を屈曲・回旋・側屈させる働きがあり、呼吸にも関与する。

運動神経

肋間神経筋枝
胸神経前枝のことで、肋間動静脈とともに肋間を走行する神経。肋間神経からは、外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋・腹直筋・錐体筋・肋骨挙筋・上後鋸筋・下後鋸筋を支配する筋枝が出る他、前胸部から体表に出て知覚を司る前皮枝、体幹の外側で体表に出て知覚を司る外側皮枝が分岐する。第2もしくは第1・第3肋間神経外側皮枝は肋間上腕神経の一部となる。

知覚神経

肋間神経前皮枝
胸神経前枝のことで、肋間動静脈とともに肋間を走行する神経。肋間神経からは、外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋・腹直筋・錐体筋・肋骨挙筋・上後鋸筋・下後鋸筋を支配する筋枝が出る他、前胸部から体表に出て知覚を司る前皮枝、体幹の外側で体表に出て知覚を司る外側皮枝が分岐する。第2もしくは第1・第3肋間神経外側皮枝は肋間上腕神経の一部となる。

腸骨下腹神経前皮枝
腰神経叢の第12胸神経~第1腰神経より起こる神経。腸骨下腹神経は腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋などを支配する筋枝を出した後、下腹部の皮膚の知覚を司る前皮枝と臀部の皮膚の知覚を司る外側皮枝に枝分かれする。

血管

浅腹壁動脈
大腿動脈から起こり、皮下を上行し鼠径靱帯を越え、さらに前腹壁の皮下を上に向かい、臍の高さで上腹壁動脈の枝と吻合する動脈。

外腸骨動脈から起こり、下腹を上行したのち下腹壁動脈

臍の上で上腹壁動脈と交通する動脈。主に腹直筋などを栄養している。

主治・対象疾患

下腹部の脹り

腹鳴

生理不順

生理痛

尿漏れ

尿閉

頻尿

尿路痛

尿管結石

尿道炎

腎盂炎

膀胱炎

下腹部痛

宮筋腫

子宮けいれん

子宮内膜炎

むくみ

睾丸炎

ED(勃起不全)

 

 

 【取穴】

下腹部、臍中央の下方三寸、前正中線の外方三寸。

・筋肉:外腹斜筋 External oblique/内腹斜筋 Internal oblique/腹横筋 Transversus abdominis

・運動神経:腸骨下腹神経 Iliohypogastric nerve

・知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝 Anterior cutaneous branch of Iliohypogastric nerve

・血管:浅腹壁動脈 Superficial epigastric artery・下腹壁動脈 Inferior epigastric artery

【名の由来】

「気=元気」。本穴が経を調え、子孫を残すことに役立つことから。

【主治】

不妊症(女性)・産後に悪露が止まらない・機能性子宮出血・排尿困難・子宮下垂・腎下垂

【配穴】

+五枢〔火鍼〕+気海+足三里+三陰交下腹部のしこり〔気門に灸100壮〕

+三陰交+血海機能性子宮出血〔三陰交-血海をパルス通電〕

【私見】

・古典には〔灸法〕がほとんど。不妊の特効穴として使用されることが多い。