ST26.外陵(がいりょう)

取穴部位:天枢穴の下1寸、陰交穴の外2寸、神闕穴の高さより下1寸で正中線から外方2

筋肉:腹直筋

運動神経:肋間神経

知覚神経:肋間神経前皮枝

血管:浅腹壁動脈下腹壁動脈

 

胸腹神経腎街(婦人科疾患)足陽明胃経

外陵(がいりょう)

ST26)外陵wai4ling2)(がいりょう)

【取穴】

下腹部、臍中央の下方一寸、前正中線の外方二寸。

・筋肉:腹直筋鞘

・運動神経:胸腹神経(T11) Thoracoabdominal nerves

・知覚神経:胸腹神経前皮枝(T11)  Anterior cutaneous branches of Thoracoabdominal nerves

・血管:浅腹壁動脈 Superficial epigastric artery・下腹壁動脈 Inferior epigastric artery

※KI15)中注、CV7)陰交と同じ高さで、それらの外方にある。

【名の由来】

「外=傍」「陵=隆起」。本穴が腹筋筋腹の際にある事から。

【作用】

〔瀉〕『水兪五十七処腎街/調理水道・理気和血』

【弁証主治】

足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

腎病

成長発育不全・泌尿器、婦人科疾患・腰痛など

【主症主治】

黄疸・腹痛・下痢

【配穴】

+中極〔補〕不妊

【私見】

・『水兪五十七処腎街』の一つ。下腹部の穴は総じて腎病に効果が高い。

 外陵 (がいりょう)


外陵は足の陽明胃経に含まれる経穴の一つ。天枢穴の下1寸、陰交穴の外2寸に取る。筋肉は腹直筋があり、神経は肋間神経(運動神経)、肋間神経前皮枝(知覚神経)が分布し、血管は浅腹壁動脈、下腹壁動脈がめぐる。腹脹、腹痛、腹鳴の治療に効果がある。

 解剖学的データ

筋肉

腹直筋 (ふくちょくきん)

恥骨の恥骨結合部および恥骨結節上縁から起こり、第5~第7肋軟骨と剣状突起に停止する筋肉。主に体幹部を屈曲・回旋・側屈させる働きがあり、呼吸にも関与する。

運動神経

肋間神経 (ろっかんしんけい)

胸神経前枝のことで、肋間動静脈とともに肋間を走行する神経。肋間神経からは、外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋・腹直筋・錐体筋・肋骨挙筋・上後鋸筋・下後鋸筋を支配する筋枝が出る他、前胸部から体表に出て知覚を司る前皮枝、体幹の外側で体表に出て知覚を司る外側皮枝が分岐する。第2もしくは第1・第3肋間神経外側皮枝は肋間上腕神経の一部となる。

知覚神経

肋間神経‐前皮枝

肋間神経 (ろっかんしんけい)


胸神経前枝のことで、肋間動静脈とともに肋間を走行する神経。肋間神経からは、外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋・腹直筋・錐体筋・肋骨挙筋・上後鋸筋・下後鋸筋を支配する筋枝が出る他、前胸部から体表に出て知覚を司る前皮枝、体幹の外側で体表に出て知覚を司る外側皮枝が分岐する。第2もしくは第1・第3肋間神経外側皮枝は肋間上腕神経の一部となる。

血管

浅腹壁動脈 (せんふくへきどうみゃく)

大腿動脈から起こり、皮下を上行し鼠径靱帯を越え、さらに前腹壁の皮下を上に向かい、臍の高さで上腹壁動脈の枝と吻合する動脈。

 下腹壁動脈 (かふくへきどうみゃく)

外腸骨動脈から起こり、下腹を上行したのち臍の上で上腹壁動脈と交通する動脈。主に腹直筋などを栄養している。

主治・対象疾患

腹部の脹り

腹痛

腹鳴

下痢

便秘

生理不順

生理痛

尿管結石

胃下垂

腸炎

腸けいれん

肝臓疾患

不妊症

腰痛

腎炎

腎盂炎

腎結石

腎不全

水腎症

ネフローゼ症候群

副睾丸炎


外陵(がいりょう)

【ツボの効用】

 

≪腸痙攣、胃下垂症、また月経痛や精巣上体(副睾丸)炎に効く。≫ 

 

 


 


外陵は、足の陽明胃経の第26番目のツボです。


ツボの取穴は、下腹部、臍中央の下方1寸、前正中線の外方2寸に取穴します。


おヘソの下2cmくらいのところから外側へ4cmいったところにあるツボです。 


ツボの由来は、ツボの位置がちょうど腹直筋の筋腹の外側に位置するので、お腹の筋肉の高まりの外側にあるツボということからこの名前が付けられました。 


外陵の効果効能は、胃下垂の改善に有効的です。


その他、おなかの痛みや月経困難症などに効果があり、消化促進や下痢、腰痛、生理痛にも効果を発揮します。


さらに、外陵は、正中線を挟み左右にありますが、左側のツボは、便秘の特効穴でもあります。 


外陵を押す際には、親指の先をツボにあて、背中の方に向かって、ゆっくりと息を吐きながら10秒くらい押し、吸うときに休むといった流れを45回繰り返すようにします。


お腹の脂肪をもみこむ様に指圧します。
もちろん家庭灸や温熱灸療法で温めてあげることによって循環も良くなりますのでより効果的です。


便秘にお悩みの方は、特に女性の方に多いのではないでしょうか?


このツボは、生理痛や月経困難症にも対応していますので、各症状でお悩みの方は是非お試しください。

(引用元:『図解鍼灸実用経穴学』本間祥白著・鈴木達司校訂/医道の日本社)