ST1.承泣(しょうきゅう)

取穴部位:瞳孔の下7分、眼窩下縁の中央

禁鍼穴

筋肉:眼輪筋

運動神経:顔面神経

知覚神経:上顎神経

血管:眼窩下動脈

 ST1)承泣(cheng2qi4)(しょうきゅう)・面髎(mian1liao2)(めんりょう)・鼷穴・谿穴・目下

【取穴】

顔面部、眼球と眼窩下縁の間、瞳孔線上。

【名の由来】

「承=受ける」「泣=涙」。本穴が涙を受ける位置にある事から。

【交会】

・経絡(3):足陽明経-陽蹻脈-任脈 鍼灸大成・鍼灸聚英

【作用】

〔補〕補虚明目

〔瀉〕散風清熱・明目止泪・舒筋活絡・泄血去瘀

〔瀉血〕鬱熱宣散

【弁証主治】

足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

陽蹻脈病「陰緩み陽急す」

てんかん・悪風発熱・半身不随・睡眠障害・下肢外側のこわばり、外反足・腰背部痛・部位がはっきりしない疼痛など

 

任脈病

泌尿器、婦人科疾患・痔・糖尿病など

 

【主症主治】

眼疾患・顔面神経マヒ・顔面の痙攣

【症例/個人的見解】

・甲乙経・和漢三才図会に「禁鍼灸穴」とある。要注意。

・陽が病むと寒を生ず。