ST33.陰市(いんし)

取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上3

禁灸穴

筋肉:外側広筋

運動神経:大腿神経

知覚神経:外側大腿皮神経大腿神経前皮枝

血管:外側大腿回旋動脈

ST33.陰市(いんし)

解剖学的データ

筋肉

外側広筋

大腿四頭筋の一つで、大腿骨大転子下部から起こり、膝蓋靭帯を経て脛骨粗面に停止する筋肉。大腿神経が支配し、膝関節の伸展作用がある。

運動神経

大腿神経‐筋枝

腰神経叢の第1~第4腰神経から起こる神経。大腿神経は、大腿四頭筋・大腰筋・縫工筋・恥骨筋などの筋肉を支配する筋枝、大腿前面の皮膚の知覚を司る前皮枝、股関節や膝関節の知覚を司る関節枝、膝関節下部~下腿内側の知覚を司る伏在神経に分かれる。。

知覚神経

外側大腿皮神経

第2、第3腰椎から出て前方へ向かい、腰の部位で急激に曲がって鼠径部の辺りから皮膚の下に出て、大腿の前面と外側の皮膚に分布する神経。

大腿神経‐前皮枝

腰神経叢の第1~第4腰神経から起こる神経。大腿神経は、大腿四頭筋・大腰筋・縫工筋・恥骨筋などの筋肉を支配する筋枝、大腿前面の皮膚の知覚を司る前皮枝、股関節や膝関節の知覚を司る関節枝、膝関節下部~下腿内側の知覚を司る伏在神経に分かれる。

血管

外側大腿回旋動脈

外腸骨動脈から分岐した貫通動脈からすぐ分岐する動脈で、大腿骨頭や大腿上部前外側の栄養などを担っている。

主治・対象疾患

大腿前面痛

大腿前面の知覚障害

大腿の運動障害

片麻痺

膝関節前面の知覚障害

膝関節内側の知覚障害

膝関節痛

膝関節の運動障害

冷え性

脚気

 

ST33)陰市yin1shi4)(いんし)・陰鼎

【取穴】

大腿前外側、大腿直筋腱の外側で膝蓋骨底の上方上三寸。

・筋肉:外側広筋

・運動神経:大腿神経

・知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝

・血管:外側大腿回旋動脈

【名の由来】

「市=集まる処」。本穴が陽経にありながら、陰証に効果がある為、陰の集まる処との意。

【作用】

〔温補〕温経散寒・温腎強腰

〔瀉〕疏筋活絡

【弁証主治】

足陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など

【主症主治】

婦人科疾患・膝の炎症

【配穴】

+少海狭心症

+風市股関節、大腿部痛 〔金鍼で瀉法〕〔風湿が原因である場合は灸〕

【私見】

・鍼灸甲乙経、和漢三才図会に「禁灸穴」とあるが、臨床上、使用して問題はないように思われる。

・婦人科疾患(不妊など)には効果が高い様子。ある報告では女性ホルモンと大腿四頭筋および膝の構成靭帯の硬度には相関の可能性があることが示唆されている。