SP5.商丘(しょうきゅう)

取穴部位:内果の前下方、内果と舟状骨の間の陥凹部

要穴:経金穴

筋肉:下伸筋支帯

知覚神経:伏在神経

血管:前内果動脈

 
SP5 )『商丘』しょうきゅう 足の太陰脾経
経金穴 (けいきんけつ)

陰経の経穴(五行穴)で五行の「金」の性質を持っており、気血の流れが盛んになって河川のように流れている所。主として寒気があって熱が上がったり下がったりするのを治す効果がある。  

下伸筋支帯 (かしんきんしたい)

足首の前面を覆い下腿の伸筋腱を押さえている帯状のもので、上伸筋支帯と違ってY字型をしている。

伏在神経内側下腿皮枝 (ふくざいしんけいないそくかたいひし)

伏在神経から分岐する枝で、下腿内側および足背内側縁の知覚を司る。

内果動脈 (ぜんないかどうみゃく)

前脛骨動脈の下端近くで起こり、内果付近に分布する動脈。

 

主治・対象疾患

足関節痛

足関節水腫(内側)

足部の運動障害

腹部の脹り

腹痛

嘔吐

胃アトニ―

胃下垂

腹鳴

腸出血

食欲不振

脳性麻痺

頭痛

頭重感

疲労感

リウマチ

おりもの過多

月経過少

月経過多

更年期障害

生理痛

生理不順

のぼせ

月経困難症

子宮内膜炎

 

 

 

SP5)商丘shang1qiu1)(しょうきゅう)・商坵

【取穴】

足内側、内果の前下方、舟状骨粗面と内果尖の中央陥凹部。

内果前縁の垂線と内果下縁の水平線の交点にある。

※LR4)中封の後、KI6)照海の前にある。

【名の由来】

「商=金(五音)」「丘=盛り上がった場所」。本穴が内果の際に位置し、足太陰経の金穴である事から。

【要穴】

『足太陰経経金穴(土経金穴/土生金/自経子穴)』

【交会】

・経筋:足太陰の結する処(内踝)

【作用】

〔補〕健脾利湿

【弁証主治】

傷寒太陰病(脾虚寒湿証)「喘咳寒熱を治す/実すれば其の子を瀉す」

喘息・痞気・胃腸虚弱・舌苔白膩・脈沈緩・慢性の小児のひきつけ・躁鬱、不安障害など

足太陰経(筋)病

貧血、血液疾患・嚥下困難・心窩部痛・脇腹~臍の引きつれ・背深部の痛み、しびれ・婦人科疾患・陰部痛・股関節痛・下腿内側痛・内踝痛・足母指痛・脈浮緩・09:0011:00あるいは21:0023:00の異常など

【配穴】

+石門〔瀉〕下腹部痛 〔商丘は補〕

+中極不妊

+三陰交〔灸30壮〕便秘

+承山痔・化膿性骨髄炎