SI7.支正(しせい)

取穴部位:手を胸に当てて陽谷から小海に向かい上5寸、尺骨後面のほぼ中央

要穴:絡穴

筋肉:尺側手根伸筋尺側手根屈筋

運動神経:橈骨神経尺骨神経

知覚神経:内側前腕皮神経

血管:尺骨動脈の枝、後骨間動脈の枝

  
主治・対象疾患

尺骨神経障害

前腕尺側痛

前腕尺側の知覚障害

前腕の運動障害

手部の運動障害

手関節の運動障害

手関節痛

頭痛

肩こり

めまい

耳鳴り

精神障害

発熱

神経症

腱鞘炎

 

【取穴】

前腕後内側、尺骨内縁と尺骨手根屈筋の間、手関節背側横紋の上方五寸。

※SI5)陽谷とSI8)小海を結ぶ線上の中点の下方一寸にある。

【名の由来】

「支=枝」「正=正経」。本穴が手太陽経絡穴であり、分枝して手少陰経に連絡する事から。

【要穴】

『手太陽経絡穴/手首の上五寸、内にて少陰経に注ぐ。その別枝は上りて肘に行き、肩髃を絡す』

『根結:手太陽之入』

【作用】

〔補〕清熱養陰

〔瀉〕疏筋活血

【絡脈主治】表裏(手少陰経)にまたがる症状・手太陽絡脈の瘀血痰飲証

〔補〕いぼ

〔瀉〕肘関節の弛緩、マヒ〔繆刺法反対側を瀉血〕

【弁証主治】

手太陽経(筋)病

発熱による疼痛・視力低下・耳鳴・下顎痛・項頚部痛・頚部静脈瘤・肩、肩胛骨痛・上肢後内側の痛み、火照り・第5指痛など

【弁証配穴】

『原絡配穴(心小腸):神門+支正』心所生病