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会社方針東洋医学考察(鍼灸)

東洋医学考察(鍼灸)

·鍼灸

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0.16mm径の鍼

鍼灸(しんきゅう)とは、身体に鍼や灸を用いた刺激を与えることで、多様な疾病への治療的な介入や健康増進を目的とする民間療法である。中国医学伝統医学で用いられる治療法の一つで、補完・代替医療とみなされることもある。諸子百家の時代の中国の文献に鍼灸治療が見られる。理論が体系化されたのは、戦国から後漢(B.C.5世紀A.D.3世紀)にかけての中国であり、最初の理論体系として後漢末(200年前後)に成立した『黄帝内経』(生理学ないし一般病理学についての『素問』と鍼灸理論が扱われた『霊枢』)と『黄帝八十八難経』(『難経』)がある。

身体へ加えた様々な物理刺激による治療的経験則の数世紀に亘る集積であり、これを技術論として構築した技法を「鍼灸」と呼ぶ。近世まで、生薬方と共に東アジア各国の主要な医療技術として発展した。特に17-19世紀の日本において鍼灸は独自の発展を遂げ、現在世界的に活用される鍼灸技法の基盤を形成した。日本では「医師」の他「はり師」「きゆう師」がこれを行える。20世紀後半よりは欧米においても有用な医療技術として認識されて活用されるようになり(英語ではAcupuncture and Moxibustionと訳される)、これを受ける形で、世界保健機関(WHO)は、19961028-111日にセルビアで“鍼に関する会議”を開催し、1999年には、鍼治療の基礎教育と安全性に関するガイドラインを提示した。

UNESCOは「伝統中国医学としての鍼灸」(Acupuncture and moxibustion of traditional Chinese medicine)を、20101116日に無形文化遺産に指定した。

目次

·         1概要

·         2歴史

o    2.1中国

§  2.1.1古代中古

§  2.1.2中世

§  2.1.3近代以降

§  2.1.4現代

o    2.2日本

§  2.2.1前近代

§  2.2.2近代

o    2.3韓国

o    2.4ヨーロッパ

·         3日本における鍼灸

o    3.1資格制度の変遷

o    3.2資格制度の現状

o    3.3公的医療保険による療養費の支給

§  3.3.1鍼灸師マッサージ師差別国家賠償等請求事件

§  3.3.2裁判、事故事例































概要

詳細は「」および「」を参照

中国を中心に東アジア各地で近代まで行なわれてきた医療の主流は、生薬を用いた「生薬方」と、物理療法である「鍼灸」である。診察手段が「体表観察」と「触診」のみしかなかった古代から近代にかけて、体表面からの病態診断法(「」と呼ばれる病態の分類法)が発達し、それに対応する治療的技法として、生薬方と鍼灸を二本柱とする治療技法の体系が成立した。つまり鍼灸は東アジアにおける医療技法の片翼で、生薬方に対置するものである。

これら生薬方と鍼灸は、東アジア各国で地域に対応した発達をみたが、特に日本においては、江戸期に技法と技術体系の目覚しい発達が独自になされたことが知られる。すなわち、生薬方は「漢方」として日本独自のものとして発達し、鍼灸も「鍼管(ストロー状の外筒で中に細い鍼を入れるもの)」の発明による鍼の細径化とそれに伴う手技の変化と体系化が成し遂げられた。日本産の生薬方である「漢方」と、日本産の鍼管を用いた鍼灸を併せたものが、従来「東洋医学」と呼ばれ、第二次世界大戦後、共産中国において国策として成立した「中医学」と区別されてきた経緯がある。

日本においては、生薬方を用いる医師と鍼灸を用いる鍼灸医は、早い時代から分業化していたことが知られているが、分業が決定的になったのは江戸時代の盲人政策による。幕府の政策として「按摩」を盲人の専業として規定したところから、手技が連続する鍼灸も時を経ずして盲人の職業となっていった。これにより、日本においては、一般的な生薬を用いる医師(漢方)と、盲人による鍼を用いる医師(鍼医)が医療の担い手となる。

盲人が鍼灸を担った歴史は世界の鍼灸を見渡しても例がなく、日本の鍼灸は非常に特異な経緯をたどったものと言える。先述の鍼管の発明や、技法の独自発達も、これら視覚の不自由な術者が技法を担ったことによりなされた側面が強く、江戸時代の盲人鍼灸医が果たした役割は非常に大きい。幕末から明治初期にかけての西欧医学の導入に際して、漢方医は比較的スムーズに西欧医に移行したが、鍼医もしくは鍼灸医については、当時の西欧医学には対応する技法もないため医療職からは除外され、「盲人の職業保護」との名目で、慰安業としての、はり・きゆう・按摩の資格と盲学校が残された。しかし、実際には、明治天皇はじめ鍼灸に信頼を寄せる人々も多く、鍼灸は現実には戦前までの国民医療の一端を担ってきたのが実情である。

戦後、それまで営業鑑札であったはりきゆうの免許が国家資格となり、幾度かの法改正を経て、現在では3年以上養成機関で学ぶことが、「はり師」と「きゅう師」の国家試験受験要件となっている。

なお、医師法との整合性については、「あんまマッサージはりきゆうに関する法律」第一条により、鍼灸に関連する医療行為に関しては、医師による業務独占を部分解除する、という形で認められている。

歴史

中国

古代中古

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b6/The_Su_Wen_of_the_Huangdi_Neijing.djvu/page3-220px-The_Su_Wen_of_the_Huangdi_Neijing.djvu.jpg

 

黄帝内経

中国春秋末から戦国時代には、「」はすでに用いられていたようで、「孟子」に灸治療に対する最古の記載がある。現存する医書として実際の鍼灸治療法が記載される最古のものとしては、馬王堆漢墓(前漢・B.C.168)出土の竹簡帛書(はくしょ=絹に書かれたもの)に、「足臂十一脈灸経」「陰陽十一脈灸経甲本」「脈法」「陰陽脈死候」「五十二病方」等と名付けられたものがあるが、これらは全て「」に基づいた治療法の書である。施灸点としての「経穴」や「経絡」という概念も登場しているが、これら経絡・経穴に対する「」の適用法が確立したのは、後漢(~A.D.3世紀)の時代とされる。現在も活用される鍼灸の古典医書『黄帝内経A.D.3世紀成立)』は、前述の出土医書群の直系とされているが、記述される内容は、完全に「」が主体の体系にシフトしている。これは、前漢から後漢に至る23世紀の間に、本来「」による物理療法として生まれた治療技術体系が、「」(へんせき=石のメスによる瀉血)療法等を包含し、より簡便な「」による物理療法として発展したことを示すものと考えられている。「」で見出された体表面の治療に役立つ部位(経絡経穴)は、「」による刺激にも対応することが発見され、発展を見たわけである。その後「」療法が廃れたわけではなく、病態に対応した「」と「」の使い分けがなされ、「鍼灸」として活用されてきた。『黄帝内経』の『素問』異法方宜論篇には、華北平野の北方より「」が、東方より「?」が、南方より「九鍼=」が、西方より「生薬方」が起こり、中央の「導引(気功=按摩・ストレッチ)」と合わさって、当時の医療技術を形成した伝説が記されている。その後これら鍼灸技法は、陰陽五行思想と融合し、独特の治療体系を形成していく。

この時代の鍼灸を担った著明な医家としては、史記列伝に名を残す『難経』の著者扁鵲や、三国時代「魏志」に登場する華佗、『鍼灸甲乙経』を編纂(へんさん)した皇甫謐などが居る。

中世

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/dd/P1080673.JPG/220px-P1080673.JPG

宋代大に作られた銅人。鍼の学習教材である

代から代は医学全般の理論的な整理と内容の充実が図られ、後世金元医学と呼ばれる一つのエポックを形成した。金元医学の中心は主に湯液(生薬方)であり、ここに至り新たな薬方も多く登場した。これはやがて、江戸時代における日本の主流な医学の原型となっていくもので、古代から発展した煩雑な体表面の観察分類法(診断法)はやや簡便化され、実用的に整理されていた。これに対し、元の滑寿のように、「難経などの古い鍼灸書を捨てて、新しい湯液に走るのは薮医者である」『難経本義』とする批判もある。

近代以降

1822王朝は、「鍼灸の一法、由来すでに久し、然れども鍼をもって刺し火をもって灸するは、究ところ奉君の宜しき所にあらず、太医院鍼灸の一科は、永遠に停止となす。」と宮廷医院内の鍼灸科の廃止を宣言した。太医院(国の最高医療行政機関)のみのことだったのが広まり、それまで漢方薬と双璧だった鍼灸の地位は低下し、鍼灸はほとんど民間療法になっていた[4]。西洋医学の流入と共に中国医学の衰退が始まり、西欧の植民地化が進む中で多くの文物が散逸し、実際の技術も喪失しつつあった。このような状況を受け、中華民国時代、袁世凱中国医学の禁止を打ち出し、1925年に医学校での中国医学の教育を禁止、29年には第一次中央衛生委員会議にて中国医学の廃止案を批准した。これに対し全国的に反対活動を展開し、36年の中医条例で合法地位を獲得、37年には政府に中医委員会を設立させることに成功した[4]

当時日本では明治維新以降、西欧医学を導入して伝統医師の根絶策を進めたが、鍼灸だけは近代医学も教育した鍼灸師の形で存続し、科学研究も行われていた。鍼灸の伝統が途絶えていた中国は、日本に大きな刺激と影響を受けた]。中華民国における中国医学廃止政策に際し、政府に対して反論に利用されたのが、江戸や明治後の伝統医学研究書である。真柳誠の調査では、日本の鍼灸書の中国版出版回数は1934年に8回、35年に21回、36年に83回と急増するが、そのブームは日中戦争によって終わった。また日本では、明治期になると伝統的な医学書は不要とされ、多くが清に流出したが、これには中国や朝鮮で出版された医学書も含まれていた]

現代

日本の敗戦後、国民党共産党の内戦を経て、勝利した中共は国威発揚のため、「西洋医師=通常の医師」と対等の「中医師=伝統医学の医師」を規定した。全国から「老中医」と呼ばれる伝統医師を招聘し、その玉石混交・多様な技法を、党の権力の元で統合・体系化したものであった。中医学は多様な中国医学の一つであるが、中国全土の生薬方や鍼灸技法の多様性を切り捨てて、簡便に体系化したという側面もある。中国医学の歴史は古いが、現在の中国で行われている中医学の歴史だけをみると、数十年と短い。また、中共がこの中医学を“作成”するに当たって、その原型とした文物や「老中医」の技法には、近代以後日本から逆輸出された日本の鍼灸研究の成果が多く反映されている。日中戦争以前の第一次日本伝統医学研究書ブームに続き、1949年からの中華人民共和国では、1966年の文化大革命までに、昭和の鍼灸書が新たに16種翻訳出版され、鍼灸を含めた第二次日本伝統医学書ブームが起きていた[4]。中華民国時代から鍼灸の復興と教育啓蒙を行っていた中医師で、とくに精力的に活動した承淡庵(1899 - 1957)は、193435年の訪日で東京高等鍼灸学校(呉竹学園)等を視察し、帰国後すぐに中国鍼灸医学専門学校を設立した[4]。その門下が、1956年から各地に設立された中医学院で教鞭にあたり、60年に刊行された中医学院の第一版統一教材も編纂しているが、現代中医学の骨格はこの第一版教材で築かれている[4]。このような歴史的経緯から、現在の日本と中国の鍼灸医学は、湯液(薬物療法)ほどの違いがない[4]

米中関係の緊張緩和を受けて共和党ニクソン米大統領が訪中した際、中医鍼灸による、鍼のみの鎮痛処置によって麻酔を用いず外科手術をしている風景がメディアに紹介されたことから、1970年代、世界的な鍼麻酔ブームが起きた。

鍼麻酔については、その痛覚閾値を大きく上昇させる効果自体は、機序も研究され明らかとなったが、実際に外科手術などにおける麻酔の手段として鍼麻酔を適用する場合、効果が個々の患者で大きく異なり、活用にはあまりにも不便であったため、その後省みられなくなった。

薬価がかからない鍼灸は、貧しい時代の中国においては非常に有用な医療技術であり、様々な疾病に対して鍼灸が活用されたが、これは、裕福な人々は現代医学に頼り、貧しい人々が中医学に頼る、という構図の出現でもあった。鍼灸研究においては、研究の基盤がないこともあり、戦前戦中に日本で行われた研究の跡をなぞるレベルから脱することはなく、現在に至っている。経済状態が好転した近年においては、中国国内での鍼灸への評価は多様化しているが、鍼灸のニーズが高まっている欧米(特に米国)志向の中医師が多くなっている。中国・韓国はWHOなどを舞台に、鍼灸を含む東アジア伝統医学に対して主導権獲得の姿勢が見受けられ、外交問題ともなっているが、これに対し日本の伝統医学会の国際社会への興味は比較的乏しい。

東アジア伝統医学の標準化は、中国主導で進みつつある。治療に用いる鍼は国によって形状が異なるが、2009年に国際標準化機構(ISO)で設置が承認されたTC249では、2010年の第1回全体会議 (北京) 以降、2013年までに4回の全体会議を開催された。この間鍼灸領域では、鍼灸鍼の国際規格作成をscopeとするWG3と鍼灸鍼以外の医療機器の規格作成に特化したWG42つが設置され、伝統医学領域の医療機器の国際規格策定が進められた。2014年には「滅菌済み単回使用毫鍼(Sterile acupuncture needles for single use)」規格が発行された[6]。中国からは鍼そのものの品質や安全性だけでなく、鍼治療の安全性も規格化の対象にしようとの提案があったが、これに対しては是正するよう求める日本の主張が通ったようである[7]

日本

前近代

日本では、鍼灸は遣隋使遣唐使の伝来と共に本格的なテキストと技術の伝来がなされたと言われているが、日本書紀允恭天皇記中にも鍼灸に関連する記述が見られ、民間レベルでの技術の伝播は、さらに時代を遡るものと考えられる[8]。 いずれにしても、遣唐使による鍼灸技術の伝播は、単に技術面にとどまらず、医療制度としての鍼灸を日本に模倣させるものとなり、701年制定された大宝律令には、医療を司る中央官職として医博士按摩博士と共に鍼博士が規定された。鍼博士である丹波康頼は、この時期の伝来医書を『医心方』という形で編纂し、現在までその内容が保存されている。医心方は、現在では失われたテキスト(佚書と呼ばれる)が多く含まれるもので、文献学的に大きな価値を有するものである。この時代の日本の鍼法についてであるが、外科的なものや特効穴治療が主体であったとする意見があるが、実際にこの時代の日本鍼灸の技法を総括するのは、現状では簡単ではない。現代日本で行われる鍼法は、後漢以前に成立した鍼灸の原典である黄帝内経に回帰した「金元医学」の鍼法(経脈経絡)を意識した鍼法)が主体とされており、平安期に、大陸において広く活用された『千金方』や『外台秘要』など、云わば一般向けの「家庭の医学」的なテキストの影響下にある特効穴鍼法とは一見趣を異にするのは事実である。しかし、「難経」などに見える経脈主体の治療も、既に概要は後漢までには整頓され成立している体系であり、平安期におけるその影響を考察するには、まだ時を要するものと言われている。また、日本の平安朝における鍼法の主流が特効穴治療であったという証左も乏しく、この時代の日本鍼灸の実態については、未だ多くが不明と言ってよい。

豊臣秀吉による文禄・慶長の役15921598年)の際に、朝鮮半島にあった朝鮮・中国の医学書が大量に日本に持ち込まれ、印刷技術も伝えられた。1592年に秀吉軍が略奪した書籍は、船数艘・数千巻ともいわれ、このため朝鮮半島に古い書籍はほとんど残されていない。印刷技術の伝播で医学書も出版されるようになった。

室町時代から江戸時代に入って日本鍼灸は大きく発展した。『鍼道秘訣集』の御薗夢分斎打鍼術を発明した息子の御薗意斎、『素問諺解』、『難経本義諺解』、『十四経発揮和語抄』など、鍼灸古典に対する注釈が多数なされ、出版された。また、岡本一抱のように優れた臨床家も多数輩出され、日本における鍼灸は内容的に大きな伸展を遂げた。また、江戸期の臨床家でその後の日本鍼灸に巨大な影響を残したのが、杉山和一である。5代将軍徳川綱吉の時代、鍼刺入の為に「外筒(鍼管-しんかん-)」を使用することを発明した杉山和一は、綱吉の治療に当たり、平癒の褒章として下町一つ目に屋敷を賜り、将軍家御医師の地位と、盲人の最高位(検校-けんぎょう)を賜った。また、驚くべきことに、私費を投じて全国40箇所以上に「鍼術教授所」を開設し、日本における鍼灸を、盲人の職掌として確立した。この幕府お墨付きの盲人教育とそのレベルの高さは、ヨーロッパの盲人教育の萌芽と比較しても100年以上早いもので、世界史的な壮挙とされる。いずれにせよ、この後日本においては、鍼灸を盲人が担うという、世界に類を見ない形態の技術伝承技法の発展がなされることになる。

この杉山和一による「外筒(鍼管-しんかん-)」を用いる管鍼法は、現在では一般的技法として、日本の鍼灸の特色をなしている。また、盲人が鍼灸を担うようになったことで、一般的には刺入ポイントを「見て刺す」技法だった鍼灸が、「触って刺す」技法に変化したといわれ、技術論的な意義を持つ重要な転換点である。手先の器用な日本人のうちでも、盲人の指頭感覚は非常に鋭敏である。この鋭敏な感覚を用いて、体表面を「さわり」、刺入のポイントを類型分類し、技法を体系立てて来た江戸期の日本の鍼灸は、「経穴」という、効果の決まったポイントが体表面に元から存在するとする、古来一般的な鍼灸論に対し、「変化の起こっている部位」こそ「経穴」という治療ポイントになり得る、という視点を導入し、今日に続く鍼灸の科学的な解明に道を開いた。

近代

明治時代になると、近代西洋文化の流入に伴い、明治政府が西洋医学の導入と共に漢方医学の排斥を進めた。鍼灸もその例に漏れず、明治時代から大正時代にかけて鍼灸は衰退をたどった。

大正期に入ると、日本の伝統的医学の復興が叫ばれ、鍼灸・漢方の医学的研究が帝大を中心とした国の研究機関で盛んに行われるようになった。大久保適斎は鍼灸刺激は交感神経を介して心臓に影響が及ぶということを提唱し、三浦謹之助は鍼治についての研究を行い、藤道雄ヘッド帯を用いての治療を行った。長濱善夫丸山昌郎は鍼の響きによるものと考えた。石川太刀雄皮電点を、中谷義雄良導点を、小野寺直助圧診点を、成田夬助擦診点を、藤田六朗丘疹点を提唱した。また、芹澤勝助は鍼灸師として初めて医学博士を取得した。中山忠直は『漢方医学の新研究』の著書で鍼灸医師法を提案した。

また、鍼灸の技法自体に対する復興運動が昭和初期から起こりはじめた。「古典に還れ」と提唱した柳谷素霊とその元に集まった岡部素道井上恵理本間祥白福島弘道などが所謂経絡治療として体系化した。これらは古典のうちでも特に「難経」を中心に据えた体系で、技法が微妙なため、大陸では古くに滅び去ったものといえる。他に著名な古典派の流派として、太極療法を考案した澤田健と弟子の代田文誌、江戸時代の本郷正豊著『鍼灸重宝記』の内容を治療法の核としていた八木下勝之助小児はり藤井秀二皮内鍼赤羽幸兵衛、『名家灸選釈義』を著し、深谷灸法を確立した深谷伊三郎、その弟子で『図説深谷灸法』を著した入江靖二、『灸治療概説』を著した根井養智、『鍼の道を尋ねて』の著者馬場白光などが著名であり、現在でも大きな影響力を持っている。

その後、日本は太平洋戦争に敗れ、進駐軍のいわゆる民主化施策が行われるや、鍼灸を「非科学的で医学的根拠がない」という理由から禁止しようとした。京都帝大教授(後・三重大学医学部長)の石川日出鶴丸を中心とした、全国の鍼灸師による鍼灸存続運動が展開されたのはこの時である。石川博士は、

  1. 1940年代の基礎科学の現状では、体性感覚を介した治療的介入技法(鍼灸)の完全な解明など不可能であり、解明されていないことをもって鍼灸が科学的でないとする指摘は当たらないこと
  2. 大日本帝国においては、国家の方針として伝統医学(鍼灸)の研究を国家の機関で行ってきており、これらの成果を推し進めることで、現代医学の発達に寄与すること甚大であること

を強く主張した。また当時、ほとんどの鍼灸師は盲人であり、敗戦直後の日本はこれらの雇用の代替策を準備できる状況ではなかったため、厚生省も按摩、鍼灸の存続に本腰を入れ、進駐軍衛生局に按摩、鍼灸の存続を認めさせた。これを受けて、昭和22年(19471220日、「あん摩、はり、きゅう、柔道整復等営業法」が公布される。

韓国

韓医学はその多くを中国医学に拠っているが、鍼灸学は中国・日本とも相当異なる制度・伝統を持って発展した[10]。「一鍼二灸三薬」と言われるほど鍼灸が重んじられており[11]、現在の韓国は世界唯一の鍼灸専門医制度を持っている[10]

日中韓では長い歴史の中で、漢文によって多くの医学書が書かれた。時代・国によって内容には顕著な違いがあるが、相互に医学書が伝えられ、渾然一体となって発展してきた。鍼灸書『神応経』のように、ひとつの書籍が明版→日本→李朝版→和刻版→中国活字版と伝承された例もある。

ヨーロッパ

イタリアドイツの国境にあるエッツタールで発見されたミイラアイスマンに施された刺青と彼の腰の状態から、中国で鍼灸が行われ始めるよりはるか昔のヨーロッパ青銅器時代アルプス山脈の麓で経穴を使った治療が行われていたという考察があるが、これがその後どのような経緯を辿ったのかは判明していない。

12世紀ドイツの修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲン1098-1179)は、血、吸い玉療法などとともに、治療にマグワート(オウシュウヨモギ)を使った灸を用いていた]。西洋の伝統的な体液病理説に基づき、悪い体液の排出をめざす治療である]

ヨーロッパ諸国は16世紀ごろから東アジアに進出し、中国と朝鮮が反発の姿勢を見せる一方で、日本は鎖国以降も一定の交流を保ち続けた。医学史を研究するヴォルフガング・ミヒェルは、19世紀初頭まで「東洋医学」に関する情報の大半は中国からではなく、長崎のオランダ商館を通じてヨーロッパに伝わり、中国の伝統医学のほか、日本独特の管鍼法、打鍼法なども日中共有の治療法として紹介されたと述べている[13]

ヨーロッパにおける鍼と灸の受容は基本的に別々に進められた。灸は16世紀に「火のボタン」として紹介され、1675年に刊行されたバタビアの牧師の著書により、足痛風の治療薬 Moxa(もぐさ)として注目され本格的に議論されるようになった。ケンペルが持ち帰った「灸所鑑」とその詳細な説明でさらに関心が高まり、古代ギリシャやエジプトにも類似の治療法があったことから、医術としての灸は比較的好意的に受け入れられた。

鍼に関する最古の記述は日本とポルトガルの交流時代に遡り、出島商館医テン・ライネが1682年に発表した論文集からヨーロッパでの専門家による議論が行われるようになった。テン・ライネは鍼を「acupunctura」と名づけ、出島のオランダ語通訳に説明を受けた資料を紹介したが、「気」、「経絡」、「陰陽」などの概念の理解は困難であり、読者を困惑させた[13]。その後商館医ケンペルが疝気を「疝痛」(colica)と解釈し、その治療法を詳細に記した。ヴォルフガング・ミヒェルは、ヨーロッパ医学界で「日本人と中国人は、胃腸に溜ったガスを抜くために腹部に針を刺す」という誤った解釈が広まり、18世紀末までは来日したヨーロッパ人医師達・一般人も、鍼の有効性を疑問視していたと述べている。

現代のヨーロッパやオーストアリアでは、代替医療として中医学(現代中国の中国医学)が受容されている。

日本における鍼灸

日本における鍼灸技法の独自性については、①「鍼管」の発明により、より細径の鍼の刺入を可能とし、より軽微な刺激による技法体系に再構築したことと、②江戸期に盲人が技法を担ったことで、大陸で生まれた「見て刺す」鍼灸を「触って刺す」鍼灸に進化させたことの二点に要約できる。手先の鋭敏な日本人が、多様な体表面の反応や変化を捉え、治療に使用できる反応や変化を技術論として再編成したのが日本の鍼灸である。

これは、現在WHOを中心になされている鍼灸の治療点(経穴)をめぐる議論に、一つの重要な指針を示すものと言える。大陸系の鍼灸(中医学)では現在でも「経穴-ツボ-」を、古来伝わる「身体表面の特別な座標」と捉える過ちに陥っているが、これこそ「見て刺す」技術体系の限界であり、それ以上の発展性や他の医療技術との効果的なリンクは望めない。鍼灸が汎用的な医療技術として発展するためには、治療に使用できる刺鍼部位はどのような変化を起こしている点であるのかについて、理論的に整理していく事が重要である。このためには、身体表面の変化を捉えて刺鍼部位を選定する、日本の「触って刺す」鍼灸こそ、行き詰った東洋医学研究のブレークスルーとなると言われている。

鍼灸に関る文献は、日本には、古代中世にかけて輸入されたが、江戸時代に至り、高度な校勘(こうかん)技術の発展と相まって、中国を含む東アジア各国に、膨大な数の鍼灸書籍や、新たな技術論を逆輸出している。生薬法である漢方についても事情は同様であると言える。維新後の医制の洋式化では、鍼灸・漢方は医療制度上の不遇を囲ったが、民間をはじめ官界でも支持者は多く、帝大医学部においても、世界に先駆けて科学的な鍼灸・漢方研究の萌芽が見られた。このムーブメントは皇漢医学 ― つまり漢代の中国に生まれ、皇国において発達した医学 ― と呼ばれ、中国の中医学を含む現代鍼灸・生薬方のルーツとなっている。

昭和に入り、皇漢医学のムーブメントは、数次の医療法規改正を成し遂げ、昭和19年には帝国議会で「鍼灸医師法」の成立を見るまでに盛り上がったが、敗戦とアメリカの占領政策に伴う医療制度改定により、鍼灸・漢方は再度壊滅状態となり、若干の復旧を経て現在に至る。現状における一般的な見解は、多様な経験則が技術論として体系化された鍼灸技法の全貌解明には、未だ多くの検討が必要、とするものである。

資格制度の変遷

  • 明治44年(1911):内務省令「按摩術、鍼術灸術営業取締規則」制定。
  • 大正9年(1920):フランスから入ってきたマッサージ術と柔道整復術が按摩営業取締規則の附則に入る。
  • 昭和20年(1945):敗戦。GHQ(進駐軍)のPHW(進駐軍衛生部)により医業以外の治療行為を全て禁止するように勧告がなされる(いわゆるマッカーサー旋風)。
  • 昭和2212月(1947):「あん摩、はり、きゅう、柔道整復等営業法」が成立。これにより按摩・鍼灸・柔道整復の免許は、明治以来の営業鑑札(鍼術・灸術営業者)から、国家資格の身分免許となる(※ただし、営業免許ではない(国家資格の身分免許)であることを明確にさせた方が良いと、昭和264月に「あん摩師、はり師、きゆう師及び柔道整復師法」に名称変更される)。
  • 昭和30年(1955):「あん摩師、はり師、きゆう師及び柔道整復師法」の「あん摩」が、「あん摩(マッサージ、指圧を含む)」と変更。
  • 昭和53年(1978):鍼灸を専攻する初の3年制短期大学設置(明治鍼灸短期大学)。
  • 昭和58年(1983):鍼灸を専攻する初の4年制大学設置(明治鍼灸大学)。(明治鍼灸短期大学が大学に昇格したもの)
  • 昭和62年(1987):国立初の鍼灸学科を擁する3年制短期大学設置(筑波技術短期大学鍼灸学科)。
  • 昭和63年(1988):「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」の改正により、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師に関わる試験の実施と登録事務が、都道府県知事から厚生大臣に変更(平成410月施行)。
  • 平成3年(1991):鍼灸関連の大学院修士課程が初めて設置(明治鍼灸大学)。
  • 平成6年(1994):鍼灸関連の大学院博士課程が初めて設置(明治鍼灸大学)。
  • 平成16年(2004):国立初の鍼灸学科を擁する4年制大学設置(筑波技術大学鍼灸学科)。(筑波技術短期大学が大学に昇格したもの)

資格制度の現状

鍼灸養成施設」も参照

現在、医師以外の者が鍼を行う為には「はり師」、灸を行うには「きゆう師」の国家資格が必要である[* 2]鍼灸養成施設(鍼灸専門学校・視覚特別支援学校理療科・大学鍼灸科)で単位を取得することで、この二種類の免許を受験できる。一部の古参の私立専門学校には、「本科」として「はり師」「きゆう師」に加えて「あん摩マッサージ指圧師」の免許も加えた三種類の免許を受験できる課程が置かれているが、定員数が少なく現在でも10倍程度の入学倍率がある。多くの私立専門学校卒業者および全ての私立大学鍼灸科卒業者は、はり師きゆう師二種のみを取得できる。

あん摩マッサージ指圧師」免許については、この取得を専門とする課程(あんま、マッサージ、指圧専門学校および視覚特別支援学校保健理療科)が存在する。視覚特別支援学校保健理療科は一般的な盲学校課程である。つまり、ほとんどの視覚障害者は「あん摩マッサージ指圧師」免許を取得する。しかしながら、晴眼者が「あん摩マッサージ指圧師」免許を取得するためには、前掲の古参の専門学校「本科」に入学するか、「あん摩マッサージ指圧師専門学校」に入学しなければならない為、晴眼者の「はり師・きゆう師・あん摩マッサージ指圧師」三種免許者(三療師)は非常に少ない。

「あはき法」を厳密に適用する場合、はり師きゆう師のみの資格でマッサージ業を行うことは、無免許整体師や柔道整復師がマッサージを行うのと同様の違法行為となる。しかしながら、鍼灸施術には施術領野に対するあんま的手技が必須のものでもあり、実際には「はり師」「きゆう師」のみの免許者があんま的手技を行っており、現状を反映した法制度の改善が求められている。

また鍼灸免許者は、歴史的に戦後のある時期まではほとんどが視覚障害者盲学校出身者)であったが、現在では全国的な視覚障害者の減少(盲学校入学者の激減)と相まって、晴眼者(非視覚障害者)の免許者が圧倒的に増加している。鍼灸師養成施設についても、近年の規制緩和以前までは、鍼灸按摩養成機関の新規認可は非常に難しく、国家試験受験者数が適正に制限されていたが、規制緩和以後、インフラに金がかからない鍼灸学校の「無秩序な」新設が相次ぎ、年度毎の卒業者数は以前(平成10年)の数倍に膨れ上がっており、需給関係は完全に崩壊している。

このなかで、あん摩マッサージ指圧師(あまし師)の養成学校のみは、視覚障害者職域保護の為として新設校の認可が為されず、辛うじて適正な免許者の数が保たれているが、前述の様に「あん摩マッサージ指圧師」の免許自体が有名無実化しており、鍼灸按摩の資格者数の適正化には、現在全く目処が立っていない。

公的医療保険による療養費の支給

鍼灸診療の公的医療保険適用は、「療養費」(鍼灸院など、保険医療機関以外の医療機関で医療行為を受けた場合の保険給付)として認められるものである。このため、保険医療機関内では、点数化された「療養の給付」としての保険請求はできず、多くのケースで実費診療となる。このため、混合診療との批判に当たらないよう、対応が必要である。

鍼灸療養費が公的医療保険によって支給されるのは、主として以下のような慢性的な疼痛を主症とする疾患である。ただし、あらかじめ医師の発行した同意書又は診断書が必要である 。

  • 神経痛
  • リウマチ
  • (けい)(わん)症候群
  • 五十肩
  • 腰痛症
  • (けい)(つい)捻挫後遺症

なお、平成311月より鍼灸でも柔道整復と同様に受領委任が認められることとなった[15]

鍼灸師マッサージ師差別国家賠償等請求事件

2000年、全国保険鍼灸師マッサージ師連合会は健康保険療養費について、柔道整復師に認められている受領委任払いが、鍼灸マッサージに認められていないのは差別であるとして国家賠償請求を起こした。千葉地裁は棄却判決を出し、原告は控訴。東京高裁は棄却判決を出した。

判決では「療養費支給は制度自体が例外的なものであり積極的に容認されるものではない」「柔道整復師に認められているという点だけでは要件たり得ない」「現在も柔道整復師に認める点は疑問がないわけではないが、歴史的事情もあり合理性がないとは言い切れない」と判断された。

第2 事案の概要
ア 原告らの主張  厚生労働省は,柔道整復師については受領委任払いを認めながら,あん摩マッサージ指圧師等についてはこれを認めないという差別的な取扱いをし,これにより,あん摩マッサージ指圧師等を利用した患者は,一旦全額を支払い,その後自ら療養費を請求するという煩瑣かつ負担のある手続が強要されているが,このような取扱いには何ら合理的な根拠がない。(中略)


第3 当裁判所の判断
健康保険制度は、療養に関する費用を後払いとした場合には被保険者が一時医師に支払う費用を立て替える必要が生じるため迅速な医療を受けることができない可能性があることなどから,現物給付を原則としているものと解される。

(
中略)
健康保険法87条に基づく療養費の支給については,保険者は,療養の給付を行うことが困難であると認めるとき,又は保険医療機関以外の者から診察,手当等を受けたことがやむを得ないと認めるときは,現にその費用を事後的に療養費として支給できることとされており,療養費の支給自体が療養の給付の補完的な役割を果たすものと一角解される。そして,療養費については,健康保険法86条3項に規定される特定療養費,85条5項に規定される入院時食事療養費等とは異なり,現物給付化(保険者が被保険者に代わり医療機関等に支払うこと)を可能とする規定が設けられていない。また,療養の給付を担う保険医療機関等については,その指導監督を含む上記の厳格な指導監督を実施しているのに対し,保険医療機関等以外の者については,そのような指導監督等の手段が用意されておらず,保険医療機関等以外の者が行う療養の給付については,その適正な給付を担保する手段も用意されていない。すなわち,健康保険法上,療養費の支給自体が例外として設けられているとともに,療養費の支給を療養の給付のように現物給付化することは,健康保険法の予定していないものと解される。

(
中略)また,受領委任払いは,保険者において施術の内容や額等につき被保険者から確認することができないまま施術者より請求がなされることから,不正請求や業務範囲を逸脱した施術を見逃す危険性が大きいといわざるを得ない。そうすると,受領委任払いは,健康保険法上,積極的に容認されているとはいえず,受領委任払いの取扱いが認められるのはあくまでも特例的な措置といわなければならない。

(
中略)したがって,本件取扱いが合理性を有するか否かの判断は,上記前提の下にされるべきであって,単に,柔道整復師に認められているものが,現在あん摩マッサージ指圧師等に認められないことに合理性があるかというだけでは足りないというべきである。
そこで、このような観点から検討する。上記イ()の事実関係の下において,本件取扱いは,かつては合理性を有していたとしても,その後,
整形外科医が増加していることなどがうかがわれる(甲A13)現在,果たしてその合理性があるかについては疑義がないではない。しかしながら,上記のとおり受領委任払いは特例的措置であるから拡大しない方向で実施ないし運用するのが相当である上,柔道整復師については,正当な理由があって受領委任払いが認められ,それが長年にわたって継続されてきたという事実があり,限定的とはいえ医師の代替的な機能を果たしていること等を考慮すると,合理性がないとまではいえない。

(
中略)また,健康保険制度は,被保険者及びその被扶養者の生活の安定を図るための制度であって,施術者の利益を保護するためのものではない

— 平成12()112号 損害賠償等請求事件 (千葉地方裁判所 民事第三部 2004-01-16). Text

裁判、事故事例

大阪府池田市の「メイプル鍼灸整骨院」で女性患者が無免許の施術者にはり治療を受けた直後に死亡した事件について、大阪地裁(増田耕児裁判長)は2010127日「施術によって気胸が発症したと認められ、死亡との因果関係は明らか」として同院元副院長、男性被告(当時27)に対し、懲役3年、執行猶予5年、罰金50万円(求刑懲役3年、罰金50万円)の有罪判決を言い渡した]

鍼灸学校の入学試験に合格し入学手続を出したが、入学を辞退し在学契約を解除したとして、入学金、授業料等の返還を求めた裁判 [17]最高裁平成181222]

脚注 注釈

 WHO(世界保健機関)において鍼灸療法の適応とされた疾患[要出典]

§  神経系疾患

§  ◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

§  運動器系疾患

§  関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

§  循環器系疾患

§  心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

§  呼吸器系疾患

§  気管支炎・喘息・風邪および予防

§  消化器系疾患

§  胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

§  代謝内分泌系疾患

§  バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

§  生殖、泌尿器系疾患

§  膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

§  婦人科系疾患

§  更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

§  耳鼻咽喉科系疾患

§  中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

§  眼科系疾患

§  眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

§  小児科疾患

§  小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

2.  ^ 医師は業務として鍼灸を行うことが可能であるが、現在、医学部教育において鍼灸の科目を置く大学はほとんど無く、鍼灸臨床を行うために必要なトレーニングの内容や時間数など法制度の整備もなされていないため、実際には鍼灸を行う医師数は非常に限られる。また、技術の習得についても、個々の医師の裁量に任されている状態である。

出典

1.  ^ a b 梶田昭 『医学の歴史』 講談社、2003

2.  ^ a b世界保健機関 2000.

3.  ^ Acupuncture and moxibustion of traditional Chinese medicine. UNESCO. 2013525日閲覧。

4.  ^ a bcdefgh真柳誠「現代中医鍼灸学の形成に与えた日本の貢献」『全日本鍼灸学会雑誌』56巻3号、2006年

5.  ^ a b真柳誠「韓国伝統医学文献と日中韓の相互伝播 『温知会会報』34

6.  ^ [鍼灸の標準化・JISISO:ローカルな伝統医学のグローバル化による利害得失を考えよう] 森ノ宮医療大学 鍼灸情報センター

7.  ^東洋伝統医学の正式名称「伝統中医学」に、中国が主導権 健康百科

8.  ^ 工藤訓正「刺絡名家」『漢方の臨床』1962年、9巻、11号、p989

9.  ^日本が受容した韓医学と古医籍の交流史 真柳誠 茨城大学大学院人文科学研究科教授

10. ^ a b韓国韓医学会の現状と鍼灸分野における近代韓日交流史-鍼灸学を中心に-曹基湖徐廷徹李源哲金甲成 全日本鍼灸学会雑誌 第525

11. ^韓国伝統医学の今昔 : 日本との交流も含めて(韓国伝統医学への理解) 吉冨誠 日本東洋醫學雜誌54 社団法人日本東洋医学会

12. ^ a b ハイデローレ・クルーゲ 著 『ヒルデガルトのハーブ療法』畑澤裕子 訳・豊泉真知子 監修、フレグランスジャーナル社、2010

13. ^ a bcdefヴォルフガング・ミヒェル「16~18世紀のヨーロッパへ伝わった日本の鍼灸」『全日本鍼灸学会雑誌』、第61巻第2号

14. ^はり・きゅうの施術を受けられる方へ 厚生労働省

15. ^はり師、きゅう師及びあん摩マッサージ指圧師の施術に係る療養費に関する受領委任の取扱いについて(平成 30 年6月 12 日保発 0612 第2号) 厚生労働省

16. ^はり治療後に死亡、元副院長に有罪判決大阪地裁 日本経済新聞201012

17. ^消費者契約法に関連する消費生活相談および裁判の概況独立行政法人 国民生活センター 2007119日 ※PDF

参考文献

·        

鍼 治療法

Acupuncture1-1.jpg

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e2/Acupuncture_ja.jpg/180px-Acupuncture_ja.jpg

患者の皮膚に鍼を刺入

·         ステンレス11番鍼

·         鍼(はり、: Acupuncture)もしくは鍼治療(はりちりょう)とは、身体の特定の点を刺激するために専用の鍼を生体に刺入または接触する治療法である。中国医学等の古典的な理論に基づいており、中国・日本・韓国でそれぞれ発達した。このうち韓国が特に鍼を重視し、「一鍼二灸三薬」と言われている。中国医学では、経穴を刺激することで経絡として知られる道を通る「」の流れの異常を正すとされる[2]。科学的調査では「気」、「経絡」、「経穴」、といった中国医学の概念に組織学的あるいは生理学的相互関係は見出されておらず]、一部の現代の施術者は中国医学的手法に基づかない鍼療法を使用している。

·         UNESCOは「伝統中国医学としての鍼灸(Acupuncture and moxibustion of traditional Chinese medicine)を、20101116日に無形文化遺産に指定した。

·         現在、日本において鍼を業として行えるのは、医師および国家資格であるはり師の免許を持つ人である[12]

·         欧米では代替医療、医療類似行為に分類されている。

·         侵襲性はごくわずかであるものの、鍼灸針を使用した英語版)への刺鍼は、プラセボ効果を十分に制御した治験を計画する時に支障を来す。伝統的鍼治療と偽療法を比較した多くの研究によって、偽鍼治療と伝統的鍼治療の両方が通常治療よりも優れていたものの、両者の効果は同等であったことが示されている。これらの知見は経穴の特異性に関する中国医学理論と矛盾しているように見える。現在のエビデンスは鍼治療の効果が全てプラセボによるものである可能性を排除していない。

·         特定の症状に対する鍼治療の適用はアメリカ国立衛生研究所[2]イギリス国民保健サービス[20][21][22]世界保健機関、アメリカ国立補完代替医療センターによって認められている。しかしながら、懐疑論者は様々な保健管理機関による鍼の承認に対して、ひどく軽率であり鍼の有効性に関する異論あるいは反論を含んいでないとして批判している。鍼治療はクリーン・ニードル・テクニック (CNT) を用いて施術した場合には一般的に安全であり、深刻な副作用の危険性は非常に低い。

·         以下では主に日本の鍼を解説する。

·         目次

·         1鍼の歴史

·         2「鍼」と「針」

·         3鍼とエビデンス

·         4作用

·         4.1刺激量(ドーゼ)

·         4.2個体の感受性

·         5施術の禁忌

·         6危険

·         7鍼の種類

·         7.1古代九鍼

·         7.2日本で使われている鍼

·         7.3その他の

·         7.4材質

·         7.5長さ(鍼体長)と太さ(鍼体径)

·         7.6鍼先(鍼尖)

·         8技法

·         8.1術式

·         8.2刺鍼法

·         8.3

·         8.3.1角度

·         8.3.2手技

·         8.4古代刺法

·         8.4.1九変に応ずる刺法

·         8.4.2十二節に応ずる刺法

·         8.4.3五臓に応ずる刺法

·         8.5補瀉

·         8.5.1六十九難による取穴

·         9法的および政治的地位

·         9.1日本

·         9.1.1鍼と健康保険

·         9.2アメリカ合衆国

·         9.3英国

·         10関連項目

·         11脚注

·         12参考文献

·         13外部リンク

 

 

·         鍼の歴史

 

·         https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cd/Acupuncture_chart_300px.jpg/120px-Acupuncture_chart_300px.jpg

·         https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a2/Archie_McPhee_acupuncture.jpg/180px-Archie_McPhee_acupuncture.jpg

経絡図の一例

鍼用のモデルの一例

·         鍼の元は石器時代の古代中国において発明された。石(へんせき)もしくは石鍼(いしばり、石針とも書く)とよばれるこの鍼の元は主に膿などを破って出すのに使われた。これが後に動物の骨を用いて作られた骨針、竹でできた竹針(箴)、陶器の破片でできた陶針などになっていった。現在使われる金属の鍼は戦国時代頃に作られ始めたといわれる。この鍼が黄河文明で発展した経絡の概念や臓腑学(ぞうふがく)、陰陽論(いんようろん)などと結びついて鍼治療が確立していく。黄帝内経(こうていだいけい)と呼ばれる最古の中医学理論のテキストの中に、当時使われていた鍼を特徴で9つに分類した古代九鍼が紹介されている。(⇒詳細は鍼灸参照)

·         日本において鍼、、湯液などの中国医学概念は遣隋使遣唐使などによってもたらされた。奈良時代律令制において既に鍼師(官職名としては針博士針師)が医師按摩師などと共に存在していたことが分かる。以降、鍼師は医師などと共に日本の医療の中核を担っていく。また、日本独自の鍼の発展として、984丹波康頼によって編纂された日本最古の医学書『医心方』を見ると鍼治療が当時の中医学概念より簡便化されたものになっていることがみられる。手技においても安土桃山時代に御薗意斎が金や銀の鍼を木槌で叩いて打ち込む打鍼法や、江戸時代に盲人の杉山検校こと杉山和一によって作られた管鍼法などがある。特に杉山和一の影響は大きく、管鍼法は日本の主流の技法になっており、日本の盲学校で鍼灸を教えるのは杉山和一が各所につくった鍼治学問所から発展したものである。

·         世界においては1950年代ごろからフランスや東欧諸国などが中国へ鍼灸の勉強をするための留学生が訪れたりしている。アメリカ合衆国では1971ニクソン大統領訪中の際に同行したニューヨーク・タイムズの記者が虫垂炎にかかり、手術をおこなった後の違和感や疼痛の改善のために鍼灸を受けたことが知られている。

·         現在まで、鍼灸施術者の育成は3年制専門学校における教育が主体となっているが、若干の「鍼灸大学」も設置されつつある。国立の一校(筑波技術大学)他、私立の数校(明治国際医療大学関西医療大学鈴鹿医療科学大学帝京平成大学森ノ宮医療大学東京有明医療大学など)がある。また、鍼灸を専攻する大学院は1991年に明治鍼灸大学に初めて設置され、以後、他校もこれに倣いつつある。

·         2008618日、大韓韓方医協会は「WHOの“鍼灸経穴部位の国際標準”に韓国の鍼術方法が採択された」と発表した[29]。この発表に対してWHOは不快感を示し韓国に抗議したと報道された[30]

·         「鍼」と「針」

·         コンピュータのJIS第一水準漢字にも「鍼」が含まれていることから、現在はこの難しい字が抵抗なく用いられるようになってきているが、常用漢字表には入っていないため、新聞などでは「はり治療」、「しん灸師」などの交ぜ書きが見られる。

·         本来「はり」を表す字は「辛」で、これは針をかたどった象形文字である。はりは治療に用いられるほか、何度も強く刺して拷問に用いたり、逃げないように入れ墨を彫ったり、目をつぶすなどの責め具にもよく用いられたため、「つらい」の意味や、はりで刺したような「からさ」を表すようになり、本来のはりは、金属でできているためにかねへんがつけられ、ついでに字体が簡略化されて「針」になった。「童」や「妾」の字の上についている「立」は、本来は辛で、逃げないように針で入れ墨をして、奴隷や弄び者にした子供や女のことである。 一方の「鍼」は、金と咸(強い刺激、衝撃を与える)の意文字で、こちらも責め具としてのはりの意味である。鍼と針は、もともと意味も読み方も全く同じ「異体字」である。それが次第に治療用の鍼に転用されるようになったと思われる。なお、縫い針ができるのは、それよりさらにだいぶ経ってからである。[要出典]

·         現在、日本鍼灸師会および全日本鍼灸マッサージ師会は公式文書にも「鍼」を使用している。なお、中国においては、治療用の鍼も「針」に統一された。ただし、かねへんも簡略化され、「」である。

·         鍼とエビデンス

·         1979世界保健機関WHO)が臨床経験に基づく適応疾患43疾患を発表し、1997NIHの合意声明書において鍼治療は手術後の吐き気、妊娠時の悪阻、化学療法に伴う吐き気、抜歯後の疼痛、などに有効であることが示された。

·         また、2003年にも、WHOが臨床試験に関するレポートを出している。

·         2000年には英国医師協会も鍼の有効性に関する合意声明を表明[。しかしながら、この声明の前提となっている鍼の有効性を示すデータの扱いについては批判がある。

·         2010年現在、アメリカ国立衛生研究所NIH)の国立補完代替医療センターNCCAM)によると、大規模な臨床試験の結果、鍼治療は頭痛偏頭痛腰痛、上腕骨外上顆炎(テニス肘)については通常の医療と同等に効果がある(あるいは "同等に効果がない")可能性があるとしている。

·         作用

·         https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/39/Canine_Acupuncture_%2810235748625%29.jpg/220px-Canine_Acupuncture_%2810235748625%29.jpg

·         イヌへの鍼

·         鍼の作用には交感神経活動の抑制、すなわち交感神経バイアスの関与。鍼刺激で筋の硬さが緩むとともに筋交感神経活動の抑制が筋の過緊張の緩和に関与し筋血液量が増加する。なお、マイクロニューログラムによる筋交感神経活動の観察では、鍼刺激は筋交感神経活動を抑制する。 また、鍼刺激によりCGRP(キカルシトニン遺伝子関連ペプチド)が感覚神経末端から放出され、筋肉の血管を拡張させる。

·         上記の作用機序などにより多くの生理反応が起きる。

·         調整作用(整腸作用) - 組織、器官に一定の刺激を与え、その機能を回復させる。

·         鎮静作用 - 疼痛や痙攣のような異常に機能が亢進している疾患に対して行う。刺激した場所の組織を活性化する。鍼の補法(足りない気を補う)で用いる

·         興奮作用 - 知覚鈍麻、消失あるいは運動麻痺のような神経機能減弱、内臓諸器官の機能減退に対して興奮させる。刺激した場所の組織を低下させる。鍼の瀉法(余分な気を抜く)で用いる

·         誘導作用 - 血管に影響を及ぼして充血を起こして患部の血流を調節する。

·         患部誘導法(患部誘導作用) - 患部に鍼を打つことで打った部位の血管を拡張させ患部に血液を集める

·         健部誘導法(健部誘導作用) - 健部に鍼を打つことで打った部位に炎症部などの集まった血液を健部に集める

·         反射作用 - 痛みや温度で刺激して、反射の機転を利用して治療を行う

·         その他の作用

·         転調作用 - 自律神経失調症アレルギー体質などの体質改善で用いる。

·         消炎作用 - 白血球を増加させて患部に遊走させたり、リンパ系を賦活させることで病的な滲出物の吸収を促進

·         免疫作用 - 白血球を増加させて、免疫機能を高める。

·         防衛作用 - 白血球を増加させたり、免疫系(網内系)を賦活させたりする。

·         激量(ドーゼ)

·         使用鍼:長く太い鍼は刺激が強く、短く細い鍼は刺激が弱い

·         運鍼の速度:刺入、抜去の速度が急であれば刺激が強く、緩であれば刺激が弱い

·         刺激時間:短時間の刺激よりも長時間の刺激のほうが強く、長時間の刺激よりも短時間の刺激のほうが弱い

·         手技:鍼の動揺の小さい手技よりも動揺の大きい手技のほうが刺激量は大きく、大きい手技よりも動揺の小さい手技のほうが刺激量は小さい

·         個体の感受性

区分

鋭敏な場合

鈍感な場合

年齢

小児、老年

青年、壮年

性別

女子

男子

体質

虚弱な者、神経質な者

頑健な者、多血質な者、脂肪質な者

栄養状態

不良な者

佳良な者

労働

精神労働者

肉体労働者

経験

未経験者

経験者

刺激部位

顔、手足など

腰、背など

·         施術の禁忌

·         新生児の大泉門外生殖器、臍部、眼球(眼鍼療法は例外)、急性炎症の患部、鼓膜心臓腎臓脊髄延髄2寸の鍼で門穴から70度の場所に刺鍼)などの中枢神経系、大血管、腹膜

·         危険[編集]

·         鍼を刺す鍼治療では、まれに出血あるいは内出血することがあるが、健康な人であれば問題となることはほとんどない。しかし、抗がん剤治療をして出血を止める細胞の血小板が少なくなっている場合や、がんが進行して出血しやすい状態の場合などは、鍼治療を行う際に注意が必要である。

·         鍼の使い回しによるB型肝炎感染の可能性がある。因果関係は完全に証明されてないが、蓋然性のある事例がある。

·         2008年に、大阪府池田市の鍼灸院で、柔道整復師の資格をもつ鍼灸整骨院副院長(針灸の資格はない)が鍼治療を行い、女性の背中に針をうつ際に過って肺を傷つけ、低酸素脳症で死亡させた[39]。院長は違法状態を黙認していた。

·         2017年、読売ジャイアンツ所属のプロ野球選手・澤村拓一長胸神経の麻痺による前鋸筋の機能障害を起こしたが、神経麻痺の一因として、球団トレーナーによる鍼治療のミスによるものの可能性があると報じられた[41]が、その後鍼灸団体からの質問状を受け「鍼治療以外にも、強い力がかかる他の外的要因によって長胸神経の麻痺が生じた可能性もある」との回答書を発表し、「今後も引き続き鍼治療を活用していく方針に変わりはありません」と回答した。 同球団に所属する選手については、過去にも槙原寛己江川卓がはり治療トラブルに巻き込まれている。

·         鍼の種類

·         代九鍼

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Kouteidaikyou_hari.jpg/150px-Kouteidaikyou_hari.jpg

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0d/Aiguille_d_acupuncture_avec_regle.dsc02265.untilted%2Bcropped%2BWB.jpg/150px-Aiguille_d_acupuncture_avec_regle.dsc02265.untilted%2Bcropped%2BWB.jpg

古代九鍼

 

·         鍼の一種

·         破る(切開する)鍼:鍼(ざんしん)、鈹鍼(ひしん)、鋒鍼(ほうしん)

·         刺入する鍼:毫鍼(ごうしん)、長鍼(ちょうしん)、員利(円利)鍼(いんりしん、えんりしん)、大鍼(だいしん)

·         刺入しない鍼:鍼(ていしん)、円(員)鍼(いんしん、えんしん)

·        

·         長さ一寸六分。鍼頭が大きく、鍼尖が鋭く、浅く刺して切りながら頭身の皮膚(皮膚の表面)にある遊走性の邪熱(陽気(熱))を瀉す。皮膚の白いところには用いてはならない。

·         鈹鍼

·         長さ四寸、廣二分半。劍にのっとり鍼尖が剣峰のようになっている。ようなどを切開して大膿を排除する。

·         鋒鍼(三稜鍼)

·         長さ一寸六分、鍼尖が矛のように鋭利で絮にのっとり、筒状から先が鋒で刃三隅なので三ツ目錐(三稜)と呼ばれる。頑固な痛み、しびれ、できもののあるとき、手足末端の経穴や局所の刺絡瀉血に使う。

·         毫鍼

·         長さ一寸六分(三寸六分の説あり)。毫毛にのっとり、鍼尖がきわめて細く蚊や虻の喙(口先)のようになっていて、静かに刺入し、目的の深さに達したら浅く長時間鍼を留め寒熱や痛痺(痛み、しびれ)をとる。刺手で持つ鍼柄(竜頭)の部分と人体に刺入する鍼体の部分に分けることができる。また鍼体の鍼柄との境目を鍼根と呼び、鍼先を鍼尖(穂先)と呼ぶ。

·         長鍼

·         長さ七寸。鍼尖が矛のように鋭くオビヒモにのっとり、鋒は細く尖り身は薄い。深い慢性の邪や?をとる。

·         円利(圓利)鍼

·         長さ一寸六分。牛の尾にのっとり、太さが馬の尾の毛ぐらいで丸く鋭く中程はやや太めで急激な?(痛み、しびれ)に深く刺入して用いる。

·         大鍼

·         長さ四寸。鍼尖が棒のようで先が少し鈍で鋒にのっとり、杖のように先が少し丸い。関節に水がたまり腫れているところを瀉す。

·        

·         長さ三寸半。鍼尖(鋒)が粟・きびにのっとり、粟粒状になって少し尖っている。皮膚に刺入することなく手足末端近くの経脈(穴所の脈)を按じて血気を補ったり、邪気を瀉したりする。按じる時は肌肉を強く抑えてはならない。

·         円(圓)鍼

·         長さ一寸六分。絮にのっとり、筒状で鍼尖(鋒)が卵のように丸く皮膚を抑えさすることにより分肉の間(浅いところにある肉の割れ目)にある邪気を瀉す。肌肉を損傷することなく滞っている血気を流通させる。

·         プラセボ鍼 (偽鍼)

·         施術者、患者、共に施術を行っているのか分からないようにする擬似の鍼。主に二重盲検法の試験に用いられる。[43]

·         日本で使われている鍼

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6f/Japanese_intradermal_needle_%28Hinaishin%29_for_acupuncture.jpg/180px-Japanese_intradermal_needle_%28Hinaishin%29_for_acupuncture.jpg

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d5/Syumoushin.JPG/180px-Syumoushin.JPG

皮内鍼(大和漢製)

·         接触鍼の一つ「集毛鍼」

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/79/Rolleracupuncture.jpg/180px-Rolleracupuncture.jpg

 

·         接触鍼の一つ「ローラー鍼」主に小児に用いる

·         毫鍼(通常、鍼と呼ばれるものはこれを指す)

·        

·         三稜鍼

·         接触鍼

·         小児鍼

·         円皮鍼

·         皮内鍼

·         粒鍼

·         灸頭鍼

·         電気鍼

·          

·         その他の鍼

·         巨鍼

·         火鍼(燔鍼)

·         挫刺鍼

·         血鍼

·         気鍼(挟気鍼)

·         寛鍼

·         穿横鍼

·         材質

·         金鍼

·         を含んだ鍼。柔軟性・弾力性に富み、刺入時の刺痛が少ない。腐食しにくい。しかしながら、高価であり耐久性に劣る。

·         銀鍼

·         を含んだ鍼。金鍼と同じく柔軟性・弾力性に富み、刺入時の刺痛が少ない。金鍼に比べると安価である。しかしながら、酸化しやすく、腐食しやすい。耐久性に劣る。

·         ステンレス鍼

·         クロムニッケルを混ぜてさびにくくした鍼。刺入しやすく折れにくいが刺痛が発生しやすい。腐食しにくい。安価である。しかしながら、他と比べ、柔軟性・弾力性に劣る(固い)。

·         安全面と安価な面でステンレスのディスポーザブル(使い捨て)鍼が多く使われている。またディスポーザブルでない場合もステンレス鍼が多く使われている。オートクレーブによる消毒の徹底が必要である。

·         長さ(鍼体長)と太さ(鍼体径)

·         長さは尺貫法メートル法の二つが使われており、太さは番と号の二つで決められている。例えば鍼体長40 mm、鍼体経0.20 mmφの鍼は古来の呼び名では(1)寸3(分)3番鍼と呼ばれる(括弧内は省略されることが多い)。主に日本でよく使われる長さと太さを以下に示す。

鍼体長(10 mm150 mm17種)

5

8

1

13

16

2

25

3

35

10 mm

20 mm

30 mm

40 mm

50 mm

60 mm

70 mm

90 mm

105 mm

 

鍼体経(1050号の21種類)

0番鍼
(10
号鍼)

02番鍼
(12
号鍼)

01番鍼
(14
号鍼)

1番鍼
(16
号鍼)

2番鍼
(18
号鍼)

3番鍼
(20
号鍼)

4番鍼
(22
号鍼)

5番鍼
(24
号鍼)

6番鍼
(26
号鍼)

7番鍼
(28
号鍼)

8番鍼
(30
号鍼)

9番鍼
(32
号鍼)

10番鍼
(34
号鍼)

0.10 mmφ

0.12 mmφ

0.14 mmφ

0.16 mmφ

0.18 mmφ

0.20 mmφ

0.22 mmφ

0.24 mmφ

0.26 mmφ

0.28 mmφ

0.30 mmφ

0.32 mmφ

0.34 mmφ

·         但し、中国鍼では太くなるにつれて号数は小さくなる。0.38 mm28号)0.28 mm32号)がよく使われる。

·         鍼先(鍼尖)

·         鍼尖の形には以下の5種類がある

·         スリオロシ形:打鍼法で用いる形の鍼。御薗意斎が発見した。鍼体の根部から順次細くしたもので刺入しやすく曲がりやすいものであり、疼痛を与えやすい。主に腹部の証で使う。勝曳の鍼、火曳の鍼、散ずる鍼、止める鍼、胃快の鍼、吐かす鍼などで用いる。

·         ノゲ形:柳葉形ができるまで撚鍼法で使われていた形の鍼。鍼尖の上部約1.5mmぐらいのところから細くしたもので刺入しやすく曲がりにくいものであるが疼痛を与えやすい。

·         卵形:鍼尖が卵のように丸味をおびているので曲がりにくいが刺入しにくく、刺入時に鈍痛感を与えやすい。

·         松葉形:鍼尖の少し上から細くして、ノゲ形と卵形の中間の形にしたもので、刺入しやすく疼痛も少ない。現在使われている鍼である。

·         柳葉形:撚鍼法で使う鍼。松葉形より少し鋭利にしたもの

·         技法

·         施術(除管)

·         術式

·         鍼は日本と世界においても手技が異なり、また、日本の中でも流派によって手技が変化するが、この項では東洋療法学校協会による指導を元にして述べる。前消毒、挿管、前揉捏、押手、留管、弾入(切皮)、除管、刺手、刺鍼、刺鍼中の手技(鍼の手技)、抜鍼、後揉捏、後消毒の順で行う。

·         前揉法

·         刺鍼に対する予告で、皮膚の触覚や圧覚を刺激し、快感を起こし精神的緊張をとる(快刺激効果)。刺鍼部の皮膚の血行を良好にし皮膚感覚の感受性を適当にし刺入しやすくする。刺鍼部の筋肉

·         押手と刺手

·         押手(おしで)は刺鍼動作時に鍼が動かないように刺鍼部を固定するため鍼や鍼管を保持する手。皮膚の緊張度を調節する。鍼体を保持して刺鍼を容易にする。患者の不意の動きを防止する。古法では寒熱、虚実、気の往来を知り、響きを感知する(ただし、アメリカでは衛生面の問題上のためか、中国式の術式を用い、押手をせずに鍼体を触れないで施術を行う。中国式の鍼を使用し、太さも日本でいう所の5番鍼以上の太い鍼になる)。押手をする時は押手の消毒に気をつける。押手の圧には左右圧、上下圧、周囲圧がある。

·         左右圧(水平圧)は、母指と示指が鍼体をつまむ力加減のことで、鍼の進退・保持を円滑かつ正確に行うためのもの。弱すぎれば鍼は倒れ、強すぎれば刺入は困難になるのでつまむ程度が良い

·         上下圧(垂直圧)は、左右圧を作った母指と示指で刺鍼部位にかける圧の加減のことで、部位や患者の緊張度、疾病の状態、手技の差により圧は変わるが一度一定の圧を加えたら手技が終わるまで変えないのが原則

·         周囲圧(固定圧)は、左右圧と上下圧で使う以外の指、すなわち中指、薬指、小指の指腹と、小指外側から小指球にかけての部分全体で患者にかける圧のことで、刺鍼部全体を固定し、患者自身による急激な動揺を防ぎ刺鍼部周囲を安定させ、皮膚と筋肉が滑動して鍼が曲がることを防ぐ働きがあり、全体に圧がかかることによって刺鍼中の変化をとらえることができ適度な一定の圧がかかることによって患者に安心感を与える効果もある。

·         刺手(さしで)は鍼を刺入、抜鍼するための手。通常、利き手を刺手にする。

·         切皮

·         穿皮・弾入とも言う。鍼を身体に入れる動作を指す。この時に痛みを一番感じやすく、それをできるだけ少なくするために管鍼法が作られた。また前揉法、押手によっても切皮痛は軽減できる。

·         刺入・抜鍼

·         鍼を奥に刺し入れることを刺入といい、鍼を抜き去ることを抜鍼という。このときに回転を加えたり、抜き差しの動作を小刻みに行う雀啄という手技などを加えることで、鍼による刺激を増減させる。

·         後揉法

·         鍼痕を未然に防ぎ、また、鍼痕ができた場合にはその消退をはかる。刺鍼刺激感を鎮める。毛細血管やリンパ管の損傷によって生じた出血やリンパ流出を速やかに止め吸収をはかる。刺鍼により損傷を受けた組織の再生を促す。生体反応を高めることによって、治療効果を高める。皮膚の触覚や圧覚を刺激することにより、快感を促し、刺鍼に対する不安感を取り除き安心させる(快刺激効果)。

·         刺鍼法

·         管鍼法による施術

·         鍼を皮膚に入れるまでの鍼術。

·         撚鍼法:中国より伝わり、杉山和一の管鍼法が広められるまで主流であった方法。鍼管を使わずに直接皮膚に入れる。現代でも中国では主流であり、諸外国でも行われている。

·         打鍼法:安土桃山時代の御薗意斎によって考え出された。主に腹部の治療に使われる。元々は鍼の柄を小槌で叩いて12分ほど刺入する方法であるが、刺痛(切皮痛)が激しいため現代では刺入しない鍼(提鍼)を使うことが多い。

·         管鍼法:鍼を鍼より短い鍼管に挿管して若干出た柄を叩いて皮膚に刺入する方法。日本での主流である。ドイツ、韓国など海外でも行われている。
管鍼法は杉山和一が作り出した刺鍼法である。鍼管の刺激によって切皮痛を激減できるため日本では主流の刺鍼法となっている。鍼を鍼管と呼ばれる管の中に入れ鍼管からでた鍼柄を叩いて皮膚に刺入する。刺入後は鍼管を外し、各種手技を行う。杉山和一は当初、撚鍼法による刺鍼術を体得しようと山瀬琢一に師事していたが、どうしても上達せず山瀬琢一に破門を言い渡されている。その後実家に帰る途中、江の島で偶然石につまずいて転び、その際に竹筒に入った松葉が痛みもなく足に刺さるという経験をし、鍼を管に入れて操作するという手技を考案したとされている。
鍼管はステンレスや硬質プラスチック(ディスポーザブル鍼)でできており、円筒形、六角形、八角形、穴あき鍼管など種々のものがある。基本的に円筒形以外は視力障害者用の用具であるが、実際には術者の好みによるところが大きい。長さは使用する鍼によって変える必要があり、使用鍼より15厘(約4mm)短いものを使う。

·         刺入

·         刺入には、鍼を半回転ずつさせながら行う「旋撚刺法」と手の重みで沈めたり、もしくは刺手の母指・示指で送り込むように入れていく「送りこみ刺法」がある。

·         角度

·         刺入時の角度については次のようなものがある。

·         直刺: 皮膚面に対し鍼を直角に刺入する。

·         斜刺: 皮膚面に対し鍼を斜めに刺入する。約3060*

·         横刺(地平刺、水平刺): 皮膚面に対し鍼をほぼ平行に刺入する。

·         手技

·         鍼に低周波を通電

·         単刺術 - 鍼を目的の深さまで刺入してすぐに抜鍼する方法。その際、動揺進退させない。軽い刺激が目的。

·         雀啄術 - 鍼を刺入する時、又は一定の深さまで刺入してから刺手で鍼体か鍼柄を持ち、雀が啄むように上下に進退させる方法。上下動の速さ、深さ、時間などで強刺激や弱刺激にもなる。

·         間歇術 - 鍼を目的の深さまで達したら、半分抜きしばらくしてそこに留め、また前の深さまで刺入し、しばらくそこに留めることを繰り返す方法

·         屋漏術 - 刺入する目的の深さの1/3に達したら、そこで雀啄、さらに1/3刺入し雀啄、目的の深さに達して雀啄というように3回に分けて刺激を与える方法。抜鍼は刺入時とは逆に行う。

·         振せん術 - 目的の深さまで刺入した鍼の鍼柄を刺手でつまみ、鍼を振動させる方法

·         置鍼術(留鍼) - 1本又は数本の鍼を身体に刺入し、しばらくの間、とどめ、生体の反応を見きわめた後、抜鍼する方法。約1520分が目安。多くの治療院で一般的。

·         旋撚術 - 刺入時又は抜鍼時に鍼を左右に半回転ずつ交互にひねりながら行う方法

·         回旋術 - 左又は右のどちらか一方向に回しながら刺入し、あるいは一定の深さでこれを行う方法。抜鍼時には刺入時と反対方向に回す。

·         乱鍼術 - 複数の術を用いる。

·         副刺激術(気拍法) - 刺入した鍼の周囲の皮膚を鍼管又は指頭で叩き、響きを与える方法

·         示指打法 - 鍼を一定の深さに刺入し、その鍼に再び鍼管をかぶせ弾入のように鍼管の上端を叩く方法

·         随鍼術 - 患者の呼吸に合わせ、刺鍼時=呼気時に刺入し、吸気時に止め、抜鍼時=吸気時に刺入し、呼気時に止める方法

·         内調術 - 刺入した鍼の鍼柄を鍼管で叩打し、鍼体に動揺を与える方法

·         細指術 - 刺鍼しようとする皮膚部位に対し、弾入だけを何回も繰り返し行う方法

·         管散術 - 施術部位に弾入の要領で鍼管の上端を叩打するだけで、鍼を使用しない方法

·         鍼尖転移法 - 鍼尖を皮下にとどめ、押手・刺手とともに皮膚を縦横にまたは輪状に移動させ皮下に刺激を与える方法

·         刺鍼転向法 - 刺入した鍼の方向が間違っていたりした時、一度、鍼を皮下まで引き抜き、新たに方向を定める方法

·         低周波鍼通電療法 - 電気療法。現在、主流となっているのは、筑波大学で開発・研究が進められた筑波大学式低周波鍼通電療法である。

·         古代刺法

·         黄帝内経』に記されている技法

·         九変に応ずる刺法

·         輸刺 - 五行穴、背部の兪穴を刺す方法

·         遠道刺 - 病が上にあれば下に取って、腑兪を刺す方法

·         経刺 - 経脈上の経と絡の間の気血の結集したところを刺す方法

·         絡刺 - 経脈のうっ血したところを瀉血する方法

·         分刺 - 分肉の間(筋間、筋肉の分岐部)を刺す方法

·         大瀉刺 - 鈹鍼で膿を切開する方法

·         毛刺 - 皮膚に浅く刺す方法。半刺や浮刺と同じ

·         巨刺 - 左が病めば右を取り、右が病めば左を取る方法。謬刺のこと。

·         - 燔鍼を用いて寒卑を取る方法

·         十二節に応ずる刺法

·         偶刺 - 1鍼は胸に、1鍼は背部に刺入し、心痺を取る方法

·         報刺 - 病巣部に1度、2度と重ねて鍼を刺す方法

·         恢刺 - 病巣の周囲に廓状に刺す方法

·         斉刺 - 三鍼を等しく刺す方法

·         揚刺 - 散鍼法のこと。

·         直鍼刺 - 皮膚をつまみ上げ、皮膚に沿って刺し、肌肉にはあたらないようにする方法

·         輸刺 - 鍼の出入を軽快にし、比較的深く刺し、取穴を少なくする方法。熱がある場合は瀉す。

·         短刺 - 静かに刺入し、鍼で骨を撫でるようにして骨卑を取る方法

·         浮刺 - 浅く刺す鍼法で、皮膚の寒邪を取る方法。毛刺や半刺と同じ

·         陰刺 - 陰寒を刺し、厥冷(足の冷え性)のある時足の少陰腎経の太谿穴に両側刺鍼する方法

·         傍鍼刺 - 1鍼は経を、1鍼は絡を刺し留痺を取る方法

·         賛刺 - 単刺法で部分まで刺入し、皮下に引き上げ、鍼を動かして取穴を多くし鍼の出入を軽快に行い比較的浅く瀉血することで癰腫を取る方法

·         五臓に応ずる刺法

·         関刺 - に応ずる刺法。関節付近の筋の端(腱)を直刺し筋の痛みを取る方法

·         豹文刺 - に応ずる刺法。血絡において経絡のうっ血を瀉血する方法

·         合谷刺 - に応ずる刺法。鶏の足状に分肉の間に刺して肌肉に疫れを取る方法

·         半刺 - に応ずる刺法。浅く刺し速く抜くことで皮膚の邪気を取る方法

·         輸刺 - に応ずる刺法。骨の付近まで深く刺し骨の痛みを取る方法

·         三刺 -

·         補瀉

·         鍼では気が少なかったり、余ったりすると気を補ったり、瀉したりすることで体を整える

手法と類別

備考

子母

その母を補う

その子を瀉す

六十九難

寒熱

鍼を温めて用いると刺入した鍼下の部が熱する

鍼をそのまま用いると刺入した鍼下の部が寒する

なし

迎随

経絡の流注に随って(沿って)刺す

経絡の流注に逆らって(迎えて)刺す

経気の流注を促すと補、邪気を泄らすと瀉

徐疾、出内、遅速

徐々に刺痛なく(無痛)に刺入し置鍼してから徐々に抜鍼する

痛みがあっても速刺速抜で疾く刺入し疾く抜鍼する

「霊枢」九鍼十二原篇には徐刺疾抜で補、疾刺徐抜で瀉の記述がある

呼吸

呼気時に刺し、吸気時に抜く

吸気時に刺し、呼気時に抜く

吸気には体実し、呼気には体虚する

提按、開闔

経穴の上をよく按じて刺鍼し、抜鍼後は直ちに鍼孔部を閉じる

抜鍼後も鍼孔部を閉じない

穴を閉じて正気を漏らさない、開けて邪気を漏らす

搖動

鍼を刺入し刺手を震わせて気を促し穴所を軽く弾き、刺入した鍼に軽く振動を与える

鍼を刺入し押手を搖るがせて気を泄らせて穴所を弾くことなく、そのまま刺鍼する

なし

用鍼

細い鍼を用いる

太い鍼を用いる

なし

深さ

浅く入れて後に深くする

深く入れて後に浅くする

陰病には深く、陽病には浅くの指示がある

搓転(左右)

鍼を捻るのに患側の左側では右回転、右側では左回転

鍼を捻るのに患側の右側では右回転、左側では左回転

なし

刺法

陰病(虚証)の刺法

陽病(実証)の刺法

なし

·         六十九難による取穴

·         六十九難による取穴は、その臓腑の気が不足した場合はその母を補い、気が充満した場合はその子を瀉せとしている。

補法

瀉法

虚経

取穴

実経

取穴

木経

木経の水穴、水経の水穴

木経

木経の火穴、火経の火穴

火経

火経の木穴、木経の木穴

火経

火経の土穴、土経の土穴

土経

土経の火穴、火経の火穴

土経

土経の金穴、金経の金穴

金経

金経の土穴、土経の土穴

金経

金経の水穴、水経の水穴

水経

水経の金穴、金経の金穴

水経

水経の木穴、木経の木穴

·          

臓腑

虚証の補法

実証の瀉法

陰谷曲泉
中封
照海

少府行間

大敦少衝中衝
中封
通里内関

神門太白

少府大都労宮
公孫
通里内関

経渠商丘

太白太淵
列缺
公孫

陰谷尺沢

経渠復溜
照海
列缺

大敦湧泉

心包

大敦中衝

太白大陵

足通谷侠谿

陽谷陽輔

小腸

足臨泣後谿

足三里小海

陽谷解谿

商陽厲兌

大腸

足三里曲池

足通谷二間

膀胱

商陽至陰

足臨泣束骨

三焦

足臨泣中渚

足三里天井

·         法的および政治的地位

·         詳細は「en:Regulation of acupuncture」を参照

·         WHO1991年、加盟国に鍼治療についての関連法規を策定し監督するよう勧告している[45]

·         オーストラリア2005年の国勢調査によれば、およそ成人の10人に一人がその前年に鍼治療を受けていた[46]

·         日本

·         あん摩マッサージ指圧師」、「はり師」、および「きゅう師」も参照

·         日本においてはあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律により、はり師試験国家試験の合格者がはり師として施術する。

·         鍼と健康保険

·         鍼灸も、健康保険で利用することができる。

·         しかし、医師の「同意書」が必要である。神経痛・リウマチ・五十肩など6つの疾患に限られ、同一疾患については、医師の治療と併用はできない。手続きが面倒なことなどが災いして、まだあまり普及していないが、利用は確実に伸びており、2005年には推定で千数百万件健康保険による鍼灸治療が行われたと見られている。鍼灸と健康保険の概略については、保険鍼灸マッサージ師会を参照のこと。

·         アメリカ合衆国

·         https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/92/NY_College_Acpuncture_demo.jpg/220px-NY_College_Acpuncture_demo.jpg

[52][53]

·         英国

·         英国においては、2009年に総計400万の鍼治療セッションが行われた[54]英国国立医療技術評価機構臨床ガイドラインでは、慢性の緊張性頭痛の予防として、5-8週あたり10回までの鍼治療の検討を提案している。

·         関連項目

·         鍼灸

·        

·         はり師

·         きゆう師

·         鍼灸師

·         経絡

·         経穴(ツボ)

·         臓腑(蔵府)

·        

·         中国医学

·         漢方医学

·         韓医学

·         外治法

·         黄帝内経

·         難経

·         鍼灸甲乙経

·         掃骨鍼法

·         エビデンス

·         コクラン共同計画

·         根拠に基づく医療

·         en:Veterinary acupuncture(動物への鍼)

·         脚注] 

·         ^ 韓国伝統医学の今昔 : 日本との交流も含めて(韓国伝統医学への理解) 吉冨誠 日本東洋醫學雜誌54 社団法人日本東洋医学会

·         ^ a b “Acupuncture”. NIH Consensus Statement 15 (5): 134. (1997). PMID 10228456. オリジナル2007-07-14時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20070714081037/http://consensus.nih.gov/1997/1997Acupuncture107html.htm 2007717日閲覧。. 

·         ^ Singh & Ernst 2008, p. 72

·         ^ Singh & Ernst 2008, p. 107

·         ^ Singh & Ernst 2008, p. 387

·         ^ Singh & Ernst (2008) stated, "Scientists are still unable to find a shred of evidence to support the existence of meridians or Ch'i",[3] "The traditional principles of acupuncture are deeply flawed, as there is no evidence at all to demonstrate the existence of Ch'i or meridians"[4] and "Acupuncture points and meridians are not a reality, but merely the product of an ancient Chinese philosophy"[5]

·         ^ Bauer, M (2006). “The Final Days of Traditional Beliefs? Part One. Chinese Medicine Times 1 (4): 31. http://www.chinesemedicinetimes.com/section.php?xSec=122. 

·         ^ Ahn, Andrew C.; Colbert, Agatha P.; Anderson, Belinda J.; Martinsen, ØRjan G.; Hammerschlag, Richard; Cina, Steve; Wayne, Peter M.; Langevin, Helene M. (2008). “Electrical properties of acupuncture points and meridians: A systematic review”. Bioelectromagnetics 29 (4): 24556. doi:10.1002/bem.20403. PMID 18240287. https://mn.uio.no/fysikk/english/research/projects/bioimpedance/publications/papers/meridian_rev.pdf. 

·         ^ Mann, F (2000). Reinventing Acupuncture: A New Concept of Ancient Medicine. Elsevier. ISBN 0750648570. 

·         ^ de las Peñas, César Fernández; Arendt-Nielsen, Lars; Gerwin, Robert D (2010). Tension-type and cervicogenic headache: pathophysiology, diagnosis, and management. Jones & Bartlett Learning. pp. 2514. ISBN 9780763752835. 

·         ^ Acupuncture and moxibustion of traditional Chinese medicine. UNESCO. 2013525日閲覧。

·         ^ 尚、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律によって、罰金刑以上(死刑・無期懲役・有期懲役・禁固を含む)の刑罰を受けた者ははり師の免許が与えられないことがある。

·         ^ Ernst, E.; Pittler, MH; Wider, B; Boddy, K (2007). Acupuncture: its evidence-base is changing. The American Journal of Chinese Medicine 35 (1): 215. doi:10.1142/S0192415X07004588. PMID 17265547. 

·         ^ White, A.R.; Filshie, J.; Cummings, T.M.; International Acupuncture Research Forum (2001). Clinical trials of acupuncture: consensus recommendations for optimal treatment, sham controls and blinding. Complementary Therapies in Medicine 9 (4): 237245. doi:10.1054/ctim.2001.0489. PMID 12184353. 

·         ^ Johnson MI (2006). The clinical effectiveness of acupuncture for pain relief--you can be certain of uncertainty. Acupunct. Med. 24 (2): 71-79. PMID 16783282. 

·         ^ Langevin HM, Wayne PM, Macpherson H, Schnyer R, Milley RM, Napadow V, Lao L, Park J, Harris RE, Cohen M, Sherman KJ, Haramati A, Hammerschlag R. (2011). “Paradoxes in acupuncture research: strategies for moving forward. Evid. Based Complement. Alternat. Med. 2011: 180805. doi:10.1155/2011/180805. PMC: 2957136. PMID 20976074. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2957136/. 

·         ^ Ernst E. (2006). Acupuncture--a critical analysis.. J. Intern. Med. 259 (2): 125-137. doi:10.1111/j.1365-2796.2005.01584.x. PMID 16420542. 

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·         真柳誠、「現代中医鍼灸学の形成に与えた日本の貢献」『全日本鍼灸学会雑誌』 2006 56 4 p.605-615, doi:10.3777/jjsam.56.605

·         W.H.O. 世界保健機構

·         MedlinePlus Acupuncture - National Library of Medicine アメリカ国立医学図書館

·         N.C.C.A.M. アメリカ国立補完代替医療センター

·         鍼に対する疑問と批判-The Skeptic's Dictionary 日本語版

·         鍼治療の起源は中国ではなく古代ヨーロッパにあった?|全日本鍼灸学会雑誌第49巻1


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