Ex-HN1 )『四神聡』ししんそう 奇穴

場所は頭頂部の前後左右指1本外にあります。 

「頭痛」「不眠」「めまい」「健忘」等に効果があります。

 
 

主治・対象疾患

頭痛

めまい

精神障害

てんかん

脳梗塞

脳出血

認知症

脳性麻痺


アーユルヴェーダのヘッドマッサージ

  アーユルヴェーダには、東洋医学におけるツボの源流とも言われている107の「マルマ」という概念があります。ツボが点であるのに対し、マルマは広く面的なものと捉えられています。頭頂部にはツボで言うと百会、四神聡などがありますが、アーユルヴェーダでも「アディパティ・マルマ」があります。アディパティ・マルマは心と身体、脳に直結し、それらすべてを統括すると言われています。
  
施術の第一のアプローチとしてのヘッドマッサージにより、アディパティ・マルマをコントロールすることで全身のエネルギーが流れやすくなり、心身の緊張がほぐれてより効果的な治療が可能となります。
  
また、アーユルヴェーダの生命観では、生命の創造の源である大宇宙と人間の性質が調和することで、あらゆる機能が最高の性質を発揮していくと考えられています。アーユルヴェーダでは真の富や愛、さらには悟りも、個人が宇宙との調和を図ることで実現すると説かれており、そのために重要なのが「宇宙との接続部」である頭部の柔軟性です。このように、アーユルヴェーダにおけるヘッドマッサージは、単にこりをほぐしたり、血行をよくするだけでなく、非常に深い知恵が込められています。

アーユルヴェーダにおける治療の考え方


  東洋医学では「天人合一」が説かれますが、アーユルヴェーダでも「人間は大宇宙の中の小宇宙」と規定されます。ただし、アーユルヴェーダにおいて特異なのは、大宇宙の天体の仕組みそのものが、人間の頭部に直結していると捉える点です。例えば大脳皮質を「ラシ・クンダリー」という天体図に当てはめて表し、身性感覚を制御する視床は「太陽」、自律神経系や内分泌系を制御する視床下部は「月」に相当します。つまり、ヘッドマッサージは、「頭皮を介して大宇宙そのものにアプローチすることで、人間に内在する宇宙との調和を図る」といった意味も含まれています。
  
アーユルヴェーダには陰陽五行思想の源流とも言われる、「五大元素」という概念があります。「空」(空間)、「風」(運動)、「火」(変換)、「水」(液体)、「土」(固体)の5つの元素によって宇宙は形成されていると考えられています。
  
この五大元素は2つずつに組み合わされて、3つの「ドーシャ」(トリドーシャ)と呼ばれるエネルギーを構成します。これは東洋医学における気血水と似た概念で、ドーシャが乱れると病気が起こります。アーユルヴェーダにおける治療は、乱れたドーシャにより発生した体内毒素を排泄させ調整し、心身を浄化することが目的となります。