生薬名

カゴソウ

生薬英名

Prunella Spike

生薬ラテン名

PRUNELLAE SPICA

生薬和名

夏枯草

基原植物

Prunella vulgaris L. var. lilacina (Nakai) Nakai(ウツボグサ)

部位

花穂

局方収載

食薬区分

専ら医薬品

生薬成分

トリテルペン:ursolic acidoleanolic acid,        タンニン:rosmarinic acid, カリウム塩

成分(化合物)

性状

ほぼ円柱形で麦穂状を呈し,長さ3~cm,径1~1.5cm,灰褐色である.花穂は多数の苞葉及びがく筒を付け,上部にはしばしば花冠が残存する.通例,がく中に4分果があり,苞葉は心形~偏心形で,がくと共に脈上に白色の毛がある.質は軽い.ほとんどにおい及び味がない.

用途

利尿,消炎

調製法

夏,1花序の開花が終了し,変色し始めた頃に収穫する.花穂のみを収穫し,手早く陽乾する.

エキス収率

文献情報

処方

日本の民間薬.             210処方にはない. その他の処方では,夏枯草湯,夏枯草膏,消癧丸,止涙補肝湯など.

モデル試料  1

遺伝子情報  

日本薬局方情報

定量法

確認試験法

確認試験法(TLC)

乾燥減量

灰分

酸不溶性灰分

エキス含量

精油含量

純度試験

その他

NMR情報  

漢方処方情報

生物活性情報

植物名

ウツボグサ

ラテン名

Prunella vulgaris L. var. lilacina (Nakai) Nakai

科名

Labiatae

和科名

シソ科

一般名

カゴソウ

一般英名

Self-heal

品種等

分類

多年生草本

画像

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形態的特徴

花期に高さ1030cmになる多年草.茎は方柱形で,春は匍匐し,開花期に直立または斜上し,花期の終わり頃短い走出茎を出す.葉は各節に対生し,十字に配列し,1~3cmの葉柄を有するが直立した茎の上部では無柄,長楕円状披針形で長さ2~5cm,基部は楔形または円形,やや鈍頭,葉縁部には少しの低い鋸歯を有し,上面は暗黄緑色,下面は浅黄緑色,花穂が枯れる頃しばしば紅葉する.茎頂に長さ3~8cmの輪散花序を頂生し,紫色の唇形花を密につける.花冠は長さ1.5~2cm,上唇はかぶと状,下唇は3裂し中央裂片は大きい,雄しべは4本で内2本は長い.分果は長楕円形で褐色,光沢がある.

生態的特徴

東アジア~シベリア東部に分布し,日本ではほぼ全国の丘陵・草地・路傍などの日当たりのよい場所に生育.花期は初夏.

生育特性 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

写真ライブラリー

写真ライブラリー

文献情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

生薬名

カゴソウ

組織培養物及び効率的増殖法

植物体栽培及び植物の効率的生産法

栽培情報

さく葉標本情報

トランスクリプトーム・ゲノミクス情報

稀少植物情報

保有資源情報

導入年

保有研究部

導入番号

1979

筑波研究部

0477-79TS

1998

北海道研究部

14040-98HK

1999

種子島研究部

0047-99TN

2009

北海道研究部

15744-09HK

 

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果実:

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生育期:

筑波研究部標本園

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株分け苗

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発芽期

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生育期

 

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開花期

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花穂

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収穫物

 

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生薬

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北海道研究部標本園

 

植物名

ウツボグサ

ラテン名

Prunella vulgaris L. var. lilacina (Nakai) Nakai

種苗および品種

栽培品種・系統はなく、野生種が栽培されている。

繁殖

株分け、実生、挿し木の方法があり、株分けが一般的である。実生法では種子の入手が困難であり、生育のばらつき、育苗の繁雑さ等がある。挿し木では、作業の繁雑さがあり、手間の割に生育量が少なく、収量は減少する。

栽培適性

日当たりが良く、表土が深く有機質に富み、排水・保水が良好で肥沃な土壌が適している。

播種,定植および育苗

株分けの繁殖期間は秋から早春であるが、冬季に凍土する地方では春に行う。定植する圃場には堆肥と肥料を混入しておく。植栽密度は株間3040 cmが良い。

肥料

管理

生育初期は生育がやや緩慢なため、除草に努める。

病害虫駆除

とくに重篤な病虫害はない。

収穫・調製

1花序の開花が完了し、変色し始めた頃に収穫する。花穂のみを収穫し、手早く陽乾する。

収量

10a当たりの収量は、生体重で350 kg。乾物重で75 kg である。

参考情報(生物活性)

参考情報(生物活性)ファイル

特性分類表 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

栽培暦 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

栽培方法関連データ http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

栽培方法関連写真データ http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

種子発芽情報データ http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

備考

備考ファイル

生薬名

カゴソウ

試験名称

灰分

分析条件

灰分〈5.01〉 13.0%以下.

備考

生薬名

カゴソウ

試験名称

酸不溶性灰分

分析条件

酸不溶性灰分〈5.01〉 5.0%以下.

備考

生薬名

カゴソウ

試験名称

酸不溶性灰分

分析条件

酸不溶性灰分〈5.01〉 5.0%以下.

備考