| 生薬名 | ボウイ | 
    
      | 生薬英名 | Sinomenium Stem | 
    
      | 生薬ラテン名 | SINOMENI CAULIS ET
  RHIZOMA | 
    
      | 生薬和名 | 防已 | 
    
      | 基原植物 | 
   
          
            | 植物名 | オオツヅラフジ |  
            | ラテン名 | Sinomenium
    acutum Rehder et Wilson |  
            | 科名 | Menispermaceae |  
            | 和科名 | ツヅラフジ科 |  
            | 一般名 | オオツヅラフジ |  
            | 一般英名 | Orient
    vine |  
            | 品種等 |  |  
            | 分類 | 多年生木本 |  
            | 画像 | 
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            | 形態的特徴 | 落葉性で,つる性の木本である.樹木に巻きついて這い上がり,茎は高さ10m,太さ径3cmほどになる.また,株の根元から長いほふく茎を出して地上を這い,所々から根を出す.葉は互生で長い柄があり,切れ込みのない広卵形のものから,5~7浅裂するものまで変化が多く,長さ6~15cm,幅5~13cm,基部は心形または切形である.葉や茎は無毛だが,若葉の裏面や若い枝には短毛がある.花は7月頃,枝先や葉腋から長さ10~15cmの円すい花序を出し,淡緑色~白色の小さな花を付ける.雌雄異株.花弁とガク片は6個,果実は青黒色で,中に1個の種子がある.  |  
            | 生態的特徴 | 日本(本州の関東地方以西,四国,九州,南西諸島),台湾,中国の山地の林下に分布し,栽培地としては温暖な地域が適している.  |  
            | 生育特性  |  
            |  |  
            | 写真ライブラリー | 写真ライブラリー写真ライブラリー(Sinomenium acutum Rehder et Wilson(オオツヅラフジ))
     
                
                  | 
      
       
                        
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        | オオツヅラフジ種子.06.3 |  | 
      
       
                        
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        | オオツヅラフジ・野生株2 |  | 
      
       
                        
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        | DSC00011:野生株 |  |  
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        | オオツヅラフジ・野生株 |  | 
      
       
                        
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        | DSC01468:果実 |  | 
      
       
                        
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        | DSC08677:果実 |  |  
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        | 058-8-1I.jpg |  
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        | ボウイ:防已
        四国(関西) 06.1.31 |  | 
      
       
                        
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        | 058-8-2I.jpg |  
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        | ボウイ:和防已
        四国(関東) 06.1.29. |  | 
      
       
                        
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        | 058-5-1I.jpg |  
        | 花 |  
        | 筑波研究部標本園 |  |  
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        | 058-10-1HF.jpg |  
        | 収穫物 |  
        | 筑波研究部研究本館2階標本室 |  |  |  |  
            | 文献情報  |  
            |  |  
            | 生薬名 | ボウイ  |  
            | 組織培養物及び効率的増殖法 |  |  
            | 植物体栽培及び植物の効率的生産法 |  |  
            | さく葉標本情報 |  |  
            | トランスクリプトーム・ゲノミクス情報 |  |  
            | 稀少植物情報 |  |  
            | 保有資源情報 | 
     
                
                  | 導入年 | 保有研究部 | 導入番号 |  
                  | 1986 | 筑波研究部 | 0134-86TS |  
                  | 1986 | 筑波研究部 | 0134-86TS |  
                  | 1997 | 筑波研究部 | 0187-97TS |  
                  | 2003 | 筑波研究部 | 0237-03TS |  
                  | 2006 | 種子島研究部 | 0011-06TN |  |  | 
    
      | 部位 | つる性の茎,根茎 | 
    
      | 局方収載 | 局 | 
    
      | 食薬区分 | 専ら医薬品 | 
    
      | 生薬成分 | アルカロイド:sinomenine(主),disinomenine,isosinomenine,sinacutine,tuduranine,magnoflorine等 その他:β-sitosterol, stigmasterol  など | 
    
      | 成分(化合物) |  | 
    
      | 性状 | 円形又はだ円形の切片で,厚さ0.2〜0.4 cm,径1〜4.5 cmである.両切面の皮部は淡褐色〜暗褐色を呈し,木部は灰褐色の導管部と暗褐色の放射組織とが交互に放射状に配列する.側面は暗灰色で,縦みぞといぼ状突起がある.ほとんどにおいはなく,味は苦い.横切面を鏡検するとき,一次皮部及び内しょうには著しく膜の厚い石細胞が認められ,導管部では大小の導管がほぼ階段状に配列する.放射組織の細胞はおおむね木化せず,ところどころに著しく膜の厚い大きな石細胞が散在する.一次皮部にはシュウ酸カルシウムの針晶を含み,でんぷん粒は単晶で,径は3〜10 μmである. | 
    
      | 用途 | 利尿,抗炎症,鎮痛 | 
    
      | 調製法 | 定植後5年目の12月~2月に収穫する.まず,地際でつる性の茎を切り取り,直径1 ㎝未満の茎を切り捨てる.土砂の付いた部分は水洗する.防已には淡黄褐色に仕上げた生薬(白防已)と暗褐色に仕上げた生薬(黒防已)の両方が流通している.
  淡色に仕上げる場合は,収穫した茎を約5 ㎜の厚さにスライスし,風通しの良い場所で天日乾燥する.暗色に仕上げる場合は,収穫した茎を1 m程の長さに切り揃え,軒下などの雨のかからない場所に積んで乾燥させる.乾燥後に改めて水に漬け,十分給水させた後引き上げ,1晩ほど置いて約5 ㎜の厚さにスライスし,風通しの良い場所で天日乾燥する.また,春先(2月末~3月)に収穫したものでは,この作業をしなくても,暗色に仕上がるという.従来,暗褐色のものが良いといわれていたが,シノメニン含有量が高い淡黄褐色のものが主に流通している.
       | 
    
      | エキス収率 |  | 
    
      | 文献情報 |  | 
    
      | 処方 | 疎経活血等,独活湯,防已黄耆湯,防已茯苓湯 | 
    
      | モデル試料  31件 | 
    
      | 遺伝子情報  2件 | 
    
      | 日本薬局方情報 | 定量法  | 
    
      | 
   
          
            | 生薬名 | ボウイ |  
            | 試験名称 | 確認試験法 |  
            | 分析条件 | 本品の粉末0.5gに希酢酸10mLを加え,しばしば振り混ぜながら水浴上で2分間加熱し,冷後,ろ過する.ろ液5mLにドラーゲンドルフ試液2滴を加えるとき,直ちにだいだい黄色の沈殿を生じる. |  
            | 備考 |  |  | 
    
      | 確認試験法(TLC)
   | 
    
      | 乾燥減量  | 
    
      | 灰分 各種試験法詳細
   
          
            | 生薬名 | ボウイ |  
            | 試験名称 | 灰分 |  
            | 分析条件 | 灰分〈5.01〉 7.0%以下. |  
            | 備考 |  |  | 
    
      | 
   
          
            | 生薬名 | ボウイ |  
            | 試験名称 | 酸不溶性灰分 |  
            | 分析条件 | 酸不溶性灰分〈5.01〉 0.5%以下. |  
            | 備考 |  |  | 
    
      | エキス含量  | 
    
      | 精油含量  | 
    
      | 純度試験  | 
    
      | その他  | 
    
      | NMR情報  1件 | 
    
      | 漢方処方情報 | 
   
          
            | 処方番号 |  |  
            | 処方名(漢字) | 疎経活血湯 |  
            | 処方よみがな | そけいかっけつとう |  
            | 処方局法収載 |  |  
            | 医療用処方 |  |  
            | 処方成分分量 | トウキ 2-3.5   ジオウ 2-3   センキュウ 2-2.5   ソウジュツ 2-3(ビャクジュツも可)   ブクリョウ 1-2   トウニン 2-3   シャクヤク 2.5-4.5   ゴシツ 1.5-3   イレイセン 1.5-3   ボウイ 1.5-2.5   キョウカツ 1.5-2.5   ボウフウ 1.5-2.5   リュウタン 1.5-2.5   ショウキョウ 0.5 チンピ 1.5-3   ビャクシ 1-2.5   カンゾウ 1 |  
            | 処方用法・用量 |  |  
            | 処方効能・効果 |  |  
            | 処方原典 |  |  
            | 処方出典 |  |  
            | 処方エキス収率ファイル名 |  |  
            | 文献情報 |  |  
            | 生薬名 | トウキ , ジオウ , センキュウ , ソウジュツ , ブクリョウ , トウニン , シャクヤク , ゴシツ , イレイセン , ボウイ , キョウカツ , ボウフウ , リュウタン , ショウキョウ
    , チンピ , ビャクシ , カンゾウ  |  
            | 副作用情報 |  |  
            | Kampo CONSORT Statement |  | 
    
      | 生物活性情報 | 
   
          
            | 試験名 | NO
    production inhibitory activity |  
            | 研究領域 | 免疫系 |  
            | 試験レベル | Cell-based |  
            | プロトコール | <NO産生抑制試験>96ウェルプレートにマウスマクロファージ様細胞株RAW264.7細胞を1.2×106cells/mlに調製して、200ul撒き、37℃、5%CO2の条件下で、前培養を2時間行ない、LPSを100ng/ml、IFN-γを0.3ng/mlの濃度になるように添加し、さらに、DMSOに溶解した被検物質のサンプルを100ug/mlになるように投与した。37℃、5%CO2の条件下で、16時間、本培養を行なった。
 
 培養上清を回収し、NO2-をグリース試薬により発色させ、550nm(対照650nm)の吸光度を測定し、下記式によりNO産生抑制率を算出した。
 NO産生抑制率=(1-(AS-AN)/(AD-AN))×100
 AN:未処理群の吸光度
 AS:サンプル/LPS/IFN添加群の吸光度
 AD:DMSO/LPS/IFN添加群の吸光度
 
 培養上清を回収した残りの細胞にMTT試薬を0.1mg/mlの濃度になるように添加し、37℃、5%CO2の条件下で、4時間、培養を行なった。培養上清を捨て、150ulのDMSOに溶解し、550nm(対照650nm)の吸光度を測定し、下記式により細胞生存率を算出した。
 細胞生存率=AS/AD×100
 AS:サンプル/LPS/IFN添加群の吸光度
 AD:DMSO/LPS/IFN添加群の吸光度
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            | 結果タイプ |  |  
            | PubMed ID |  |  
            | 備考 | ボウイ |  
            | 活性試験結果情報 | % inhibition |  
   
          
            | 試験名 | Amyloid
    beta cell death |  
            | 研究領域 |  |  
            | 試験レベル |  |  
            | プロトコール | ddYマウス胎生14-15日齢胎児脳より大脳皮質を摘出し分散培養した。培養2日後、20uM Amyloid-beta(25-35)と試験エキスを同時投与し、48時間後の生細胞数をCellTiter-Glo 試薬 (Promega #G7571)にて測定した。 |  
            | 結果タイプ | コントロール細胞の生存を100%,Amyloid beta(25-35)処置による細胞生存を0%とし,試験薬物による変化を%で示し細胞死阻害活性とした。(正数値が大きいほど細胞死阻害活性が高い) |  
            | PubMed ID |  |  
            | 備考 |  |  
            | 活性試験結果情報 | No type |  
   
          
            | 試験名 | Amyloid
    beta cell death |  
            | 研究領域 | 脳・神経系 |  
            | 試験レベル | Cell-based |  
            | プロトコール | ddYマウス胎生14-15日齢胎児脳より大脳皮質を摘出し分散培養した。培養2日後、20uM Amyloid-beta(25-35)と試験エキスを同時投与し、48時間後の生細胞数をCellTiter-Glo 試薬 (Promega #G7571)にて測定した。 |  
            | 結果タイプ | コントロール細胞の生存を100%,Amyloid beta(25-35)処置による細胞生存を0%とし,試験薬物による変化を%で示し細胞死阻害活性とした。(正数値が大きいほど細胞死阻害活性が高い) |  
            | PubMed ID |  |  
            | 備考 |  |  
            | 活性試験結果情報 | % inhibition
     |    
   
          
            | 試験名 | Amyloid
    beta cell death |  
            | 研究領域 | 脳・神経系 |  
            | 試験レベル | Cell-based |  
            | プロトコール | ddYマウス胎生14日齢胎児脳より大脳皮質を摘出し分散培養した。培養1日後、10uM Amyloid-beta(25-35)と試験エキスを同時投与し、48時間後の生細胞数をCellTiter-Glo 試薬 (Promega #G7571)にて測定した。 |  
            | 結果タイプ | コントロール細胞の生存を100%,Amyloid beta(25-35)処置による細胞生存を0%とし,試験薬物による変化を%で示し細胞死阻害活性とした。(正数値が大きいほど細胞死阻害活性が高い) |  
            | PubMed ID |  |  
            | 備考 |  |  
            | 活性試験結果情報 | % inhibition |  |