生薬名

アマチャ

 

生薬英名

Sweet Hydrangea Leaf

 

生薬ラテン名

HYDRANGEAE DULCIS FOLIUM

 

生薬和名

甘茶

 

基原植物

Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. thunbergii (Siebold) Makino(アマチャ)

 

部位

葉,枝先

 

局方収載

 

食薬区分

非医

 

生薬成分

イソクマリン類:d- phyllodulcin (甘味),phyllodulcin-8-glucoside(苦味),hydragenol(無味),hydragenol-8-glucoside など       フラボノイド:kaempferol, quercetin, rutin など         その他:umbelliferone, hydrangea glucoside A,B,C など

 

成分(化合物)

 

性状

しわが寄って縮み,暗緑色〜暗黄緑色を呈する.水に浸してしわを延ばすと,ひ針型〜鋭頭卵で,長さ約 12 cm,幅約 5 cm,辺縁にきょ歯があり,基部はややくさび状である.両面に粗毛があり,特に葉脈上に多い.細脈は辺縁に達せずに上方に向かって曲がり互いに連絡し,葉柄は短く,葉身の1/5に達しない.わずかににおいがあり,特異な甘味がある.

 

用途

甘味,矯味薬,口腔清涼剤

 

調製法

9 月中〜下旬に葉を収穫する.葉はむしろ等に広げ陽干する.乾燥した葉は,水をはった桶に浸し,水分をよくしみこませる.十分に水分がしみこんだころ,水から引き上げ,再びむしろに広げて陽干しする.このときに,乾燥しながら手でよくもんで茶葉のように仕上げる.

 

エキス収率

 

文献情報

 

処方

 

モデル試料  

 

遺伝子情報  

 

日本薬局方情報

定量法

 

確認試験法

 

確認試験法(TLC)

 

乾燥減量

 

灰分

 

酸不溶性灰分

 

エキス含量

 

精油含量

 

純度試験

 

その他

 

NMR情報  

 

漢方処方情報

 

生物活性情報

 

植物名

アマチャ

 

ラテン名

Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. thunbergii (Siebold) Makino

 

科名

Saxifragaceae

 

和科名

ユキノシタ科

 

一般名

アマチャ

 

一般英名

Hortensia, French hydrangea

 

品種等

 

分類

木本植物

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/WHOLE_PHOTO_DATA/WHOLE_PHOTO_FILE/thumbnail/8.jpg

 

形態的特徴

落葉低木で,高さ70cm程度,葉は対生で柄を持ち,だ円形で先鋭,葉辺にはきょ歯がある.7月に枝先に花を散房花序につける.周囲には数回の装飾花があり,このがく片は花弁状となり,先端が丸い.はじめ青く,後に紅くなる.

 

生態的特徴

日本原産の植物.冷涼で温度が高い気候.日当たりがよく,高乾な土地が好適である.

生育特性 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

写真ライブラリー

写真ライブラリー

文献情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

生薬名

アマチャ

組織培養物及び効率的増殖法

植物体栽培及び植物の効率的生産法

さく葉標本情報

トランスクリプトーム・ゲノミクス情報

稀少植物情報

保有資源情報

導入年

保有研究部

導入番号

1971

北海道研究部

5840-71HK

1982

筑波研究部

2639-82TS

1988

北海道研究部

12784-88HK

2002

筑波研究部

0517-02TS



 

生薬名

アマチャ

 

試験名称

確認試験法

 

分析条件

本品の粉末0.5gにジエチルエーテル/石油エーテル混液(11)8mLを加え,振り混ぜてろ過し,ろ液を蒸発して得た残留物を希エタノール1mLに溶かし,これに希塩化鉄(Ⅲ)試液1滴を加えるとき,液は赤紫色を呈し,更に希硫酸23滴を加えるとき,その色は消える.

 

備考

 

生薬名

アマチャ

 

試験名称

灰分

 

分析条件

灰分〈5.01〉 12.0%以下.

 

備考

生薬名

アマチャ

試験名称

純度試験

分析条件

() 茎 本品は,異物〈5.01〉に従い試験を行うとき,茎3.0%以上を含まない.
(
) 異物〈5.01〉 本品は茎以外の異物1.0%以上を含まない.

備考



試験名称

その他

分析条件

<参考情報>
調製方法:粉末1 メタノール10 L10分間振り混ぜ抽出
展開溶媒:ジエチルエーテル/ヘキサン/ギ酸混液(551
5 μL
検出方法:紫外線(主波長254 nm)照射

備考

TLC条件の検討 及び Merck社製とWako社製TLC plateの比較


画像データ

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1282.jpg

備考

紫外線(主波長254 nm Merck 社製 TLC plate7cm展開) Rf値: 0.39 0.36 0.33 展開時間:9  日本・長野  日本・岩手  日本・岩手  インドネシア  インドネシア  中国  中国



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1283.jpg

備考

紫外線(主波長254 nm Wako 社製 TLC plate7cm展開) Rf値: 0.44 0.39 0.36 展開時間:7  日本・長野  日本・岩手  日本・岩手  インドネシア  インドネシア  中国  中国