任脈の常用穴

               中極 (ちゅうきょく)
  穴名解釈
─中間;:正是;此穴位正在人身上下左右之中間。
  取穴部位:神闕穴の下4寸,曲骨穴の上1寸;
  功効:培元助消化,清利湿熱;
  主治:膀胱炎,子宮内膜炎,月経不順等;
  穴意:①任脈足三陰経の交会穴;②膀胱の募穴;配腎兪,三陰交,関元治月経不順。
 

               関元 (かんげん)
  穴名解釈
─関蔵;:元気;為関蔵人身元気之処。
  取穴部位:神闕穴の下3寸,曲骨穴の上2寸;
  功効:培腎固本,補益元気,回陽固脱;
  主治:腸カタル,冷え性,泌尿器・生殖器疾患等;
  穴意:①任脈足三陰経の交会穴;②小腸の募穴;③三焦之気所生之処

 

               気海 (きかい)
  穴名解釈
─元気;:海洋;穴在臍下,為人身元気之海。
  取穴部位:神闕穴の下1.5寸;
  功効:調補下焦気機,補腎虚,益元気,振陽固精;
  主治:泌尿器・生殖器疾患,冷え性等;
  配伍:配足三里,三陰交,腎兪治泌尿器・生殖器疾患。
 

               神闕 (しんけつ)
穴名解釈:─神気;:宮門;穴在臍中,臍為胎児気血運行之要道,如神気出入之宮門。
  取穴部位:臍中央;
  功効:健運脾陽,和胃理腸,温陽救逆,開竅復蘇;
  穴意:不宜針,主要施灸法,灸5~10壮,或10~30分間。
 

               水分 (すいぶん)
  穴名解釈
─水穀;:分別;内応小腸,水穀至此分別清濁。
  取穴部位:臍の上方1寸;
  功効:水病,灸之大良。

 

                下脘 (げかん)
  穴名解釈
─下方;:胃脘;穴当胃脘之下部。
  取穴部位:臍上2寸;
  穴意足太陰脾脈任脈の交会穴;配中脘,内関,足三里治胃腸疾患。
 

               中脘 (ちゅうかん)
  穴名解釈
─中間;:胃脘;穴当胃脘之中部。
  取穴部位:臍上4寸;
  穴意:①手太陽小腸経手少陽三焦脈足陽明胃経任脈の交会穴;②胃の募穴
     ③八会穴之一:腑会中脘;治療脾胃疾患の常用穴,配公孫,内関,足三里,胃兪。
 

               膻中 (だんちゅう)
  穴名解釈
─袒露;:中間;胸部袒露の中間部古代称膻中,穴当其処。
  取穴部位:平第4肋骨間隙,両乳頭を結ぶ線の中点;
  穴意:①心包の募穴;②八会穴之一:気会膻中
 

               天突 (てんとつ)
  穴名解釈
─天空;:突出;穴位相当於気管上端,喩為肺気通於天の部位。
  取穴部位:胸骨上窩(頚窩)の中央;
  穴意任脈陰維脈の交会穴;配膻中,尺沢治咳嗽,喘息。
 

               廉泉 (れんせん)
  穴名解釈
─清廉;:水泉;舌下両脈,古代称廉泉,穴在結喉上縁,靠近此脈。
  取穴部位:結喉上方,舌骨上縁凹陥処;
  穴意任脈陰維脈の交会穴;配少商,合谷治扁桃腺炎,咽喉炎。
 

               承漿 (しょうしょう)
穴名解釈:─承受;漿:水漿;穴在頦唇溝正中の凹陥処,為承受口中流出の水漿之処。
  取穴部位:オトガイ唇溝の正中;
  穴意任脈督脈手陽明大腸経足陽明胃経の交会穴,強い鎮痛鎮静作用あり。
    

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