膀胱(ぼうこう)結石、尿路結石
尿の中に溶けている塩類が、新陳代謝障害、内分泌障害、尿路の細菌感染、薬物の副作用などが原因で析出して結石となります。この結石の大部分は腎臓でつくられますが、その一部が尿管、膀胱、尿道へと移動して、それぞれが尿管結石、膀胱結石、尿道結石となります。これらは、すべて泌尿器系のものですから、総称して尿路結石といいます。

一般には腰から下腹部にかけての、激痛と血尿がおもな症状で、発作が起きると吐き気をもよおして、腹部の筋肉の硬直が起きることもあります。しかし、人によっては、また結石の大きさや場所によっては、自覚症状がまったくないこともあります。

漢方では、痛みを鎮めるだけてなく、結石を小さくして排除する目的で種々の処方がもちいられますが、特に猪苓湯(ちょれいとう)がよく用いられています。

「膀胱結石、尿路結石」 (民間薬)
イタドリ ウラジロガシ カキドオシ ヒトツバ        
薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
ウラジロガシ
葉・小枝
フラボン・カテコールタンニン
胆石・腎石
@必要なときに葉と小枝をそのまま水洗いして乾燥Aさらに細かく切って天日で乾燥B1日量50〜70グラムを0.6〜1リットルの水で、約半量まで煎じて1日数回に分けて飲用。連銭草(れんせんそう)を20グラム加えて煎じるとさらに効果があるとされます。
カキドオシ 全草(4〜5月) 精油・アミノ酸・タンニン 利尿・消炎・黄疸 @全草を採り、日陰に干す。A1日10〜15gを500mlの水に、1/2になるまで煎じる。B3回に分け、食前に服用。
スギナ 春〜初夏(茎)
サポニン・ケイ酸・ベーターシトステロール・タンニン
抗癌・糖尿病・胆石・関節痛・皮膚炎
@春〜初夏採取してよく洗うA天日で乾燥B細かくして保存C1日5〜10グラムで、1リットル水を沸騰する。2分程度で火を止める。1日3回飲用。
薬草の用い方は「健康を維持するための薬草・用法から」健康補助食品・飲料の各コンテンツをご覧ください。