オオヤマレンゲ      (モクレン科モクレン属:落葉低木:樹高 〜4メートル:花期 〜7月)

薬効
目薬  花粉症 かぜ 頭痛
 
分布生育場所

科名:モクレン科/属名:モクレン属
和名:大山蓮華/別名:ミヤマレンゲ/学名:Magnolia sieboldii
本州の新潟県・群馬県以西、四国、九州、谷川連峰より屋久島の山地 の落葉樹林内
朝鮮半島、中国東北地域に分布

モクレン科モクレン属ホウノキ(朴の木)
モクレン科モクレン属モクレン(木蓮)

見分け方・特徴

高さ4〜5メートルになる落葉低木〜小高木、樹皮は灰白色
葉は互生、倒卵形〜広卵形、長さ6〜18センチ、幅5〜12センチ、葉縁は全縁、先端は短く尖り、裏面は白色い毛がある
花は5〜7月頃、葉が展開した後に枝の先端に直径5〜10センチの芳香のある白い花を下向き〜横向きにつける
外側の花被片3枚は短いがく状、内側に花弁6〜9枚、雄しべ・雌しべ多数、雄しべ紅色
果実は楕円形、長さ5〜6センチの袋果が集まった集合果、9〜10月に紅色に熟して裂開して袋果に2個の種子が下垂する
採集と調整
開花時期の、つぼみ、花を採取して、陰干しして乾燥させる
薬効・用い方
有効成分は、精油分ほか

目薬として、目の疲れ、目のかすみなどに、乾燥した蕾や花約5グラム、水0.4〜0.6リットルを煎じてガーゼで濾して、冷めてから洗眼する

花粉症やかぜ、頭痛には、乾燥した蕾、花5〜10グラム、水約0.6リットルを煎じて、1日数回服用する

その他
名の由来は、奈良県大峰山で初めて知られたことから、オオヤマレンゲの名があるという
また、レンゲとは蓮華(れんげ)の意味で、美しい花を、ハス(蓮)に見立てた

別名のミヤマレンゲ(深山蓮華)は、比較的深山に多く自生があることから名がついた

庭木、公園樹、街路樹」などに植栽される