ハナミョウガ      (ショウガ科ハナミョウガ属:多年草:草丈 〜60センチ:花期 〜6月)

薬効
芳香性健胃薬 腹痛、下痢
分布生育場所

科名:ショウガ科/属名:ハナミョウガ属
和名:花茗荷/生薬名:伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)/学名:Alpinia japonica
本州(関東地方以西)、四国、九州の山地の林縁などに自生
中国南部、台湾に分布

ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ(月桃)
ショウガ科ショウガ属ミョウガ、ツユクサ科ヤブミョウガ属ヤブミョウガ

見分け方・特徴

比較的暖地の山地の林縁などに自生する高さ30〜60センチの多年草
葉は広披針形、長さ30〜60センチ、幅8〜13センチ、裏面に軟毛がある
花は、5〜6月、偽茎を伸ばして、先端に多数の紅色の筋がある白色の特徴のある花をつける
秋に、広楕円形の果実が赤く熟す


採集と調整
秋10〜11月ころ、赤く熟した果実から種子を取り出して、種子につく白い仮種皮を取り除き、陰干しにして乾燥してから粉末にしたものを、生薬名で伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)と呼び、縮砂(しゅくしゃ)(ショウガ科の熱帯植物の種子を乾燥したもの)の代用にした


薬効・用い方
有効成分:芳香成分のシネオール、ベータ・ピネン、樟脳(しょうのう)、セスキテルペンほか、フラボノイドのアルピノン

伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)は、粉末を芳香性健胃薬、腹痛、下痢に1日量3〜6グラムを2〜3回服用する

また、伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)、ハナミョウガの根茎は、腫瘍を抑制する作用があるという

また、生薬の縮砂(しゅくしゃ)は、ベトナム北部、タイ、インド産のショウガ科の植物の種子を乾燥したもので芳香が強く、芳香性健胃薬として腹痛や下痢などに用いられ、古くから薬用として輸入されていた


その他
名の由来は、葉がミョウガに似て、花が目立つことから、ハナミョウガの名になった