オドリコソウ              (シソ科オドリコソウ属:多年草:草丈 〜60センチ:花期 〜6月)

薬効
腰痛 山菜 薬湯料
分布生育場所

科名:シソ科/属名:オドリコソウ属
和名:踊子草/学名:Lamium album var. barbatum
北海道、本州、四国、九州の山地の木陰、林の中などに群生

見分け方・特徴

茎は四角形で根元から多数出て直立して高さ40〜60センチになる、柔らかい多年草
葉は、対生、柄があり卵形、先端は尖り、葉縁には粗い鋸歯があり、葉全体に毛がある
花は、淡赤紫色〜白色の唇形の花が数個、茎の周りに並んでつく
上部は帽子の形で、下部は三つにさける、花の蜜は甘い
採集と調整
5〜6月ころの開花期に全草を採取して、天日で乾燥させる

若芽、若葉、花を、4〜6月ころ摘み取り、山菜とする
薬効・用い方
有効成分:テルペノイド・ラマルピド、アルカロイド・スタキドリンなど

腰痛には、乾燥したオドリコソウ適量を、木綿の袋に入れて、薬湯料として入浴する

中国の民間療法では、月経不順や泌尿器系疾患に、オドリコソウの花を乾燥したものを煎じて服用する。腰痛や打撲傷には、全草を濃く煎じた液で湿布する。

若芽、若葉、花は、そのまま天ぷらに、塩を入れた熱湯で軽く茹でて、水にさらし、和え物、おひたし、汁のみ、油いために、花は熱湯でかるく茹でて、酢の物に、根茎も、熱湯で茹でて、さらして、同様に山菜として食べる
その他
名の由来は、花の咲く様子を、盆踊りで櫓(やぐら)を組んで花笠をかぶり踊っているように見立てて、オドリコソウの名になった

古名の、波見(はみ)は、食み(はみ)で、花の形を、口を開けた蛇にたとえた。中国名は、野芝麻と書く