オオハナウド           (セリ科ハナウド属:多年草:草丈 〜200センチ:花期 5〜6月)

薬効
鎮痛・鎮静 高血圧
分布生育場所

科名:セリ科/属名:ハナウド属
和名:大花独活/学名:Heracleum dulce
北海道〜本州中部以北の山地、亜高山などの日当たりの良い少し湿った場所に好んで自生
千島列島、アラスカ、アリューシャン、カムチャッカ、サハリンに分布

セリ科ハナウド属ハナウド(花独活)

見分け方・特徴

茎の高さが直立して、1〜2メートルにもなる大型の多年草
茎は太く中空で上部で枝分けれする
葉は互生、下部の葉は大型で長い柄があり大きく裂ける
花は、初夏に円形に大型の花序をつける
白い小花は外側が大きく、中側が小さい
果実は、扁平倒楕円形
採集と調整
春〜秋に、根茎を掘り取り日干しにして乾燥させる
これを生薬名で、独活(ドッカツ)、山独活(ヤマウド)、白芷(ビャクシ)の代用にするという
薬効・用い方
オオハナウドは、鎮痛、抗炎症、血圧降下、血管収縮などの効果があり、関節の痛み、リューマチ、頭痛、慢性気管支炎などに用いる

頭痛、関節の痛み、慢性気管支炎などに症状には、乾燥した根茎を、1日量3〜9グラムを水0.4リットルで半量まで煎じて、3回に分けて服用するという

北海道では、古くはオオハナウドの若い茎を、ドッピと呼んで食用にしたといい、セロリに似た香りと甘い味がするという
その他
名の由来は、全体がウドに似ていて小花が美しいから、ハナウドの名になり、ハナウドの変種と、ハナウドより、全体ががっしりとして大きく見えるから、オオハナウドの名になった

ハナウドは、野原や低地に自生するが、オオハナウドは、亜高山や本州中部以北に自生する