キバナオウギ          (マメ科ゲンゲ属:多年草:草丈 〜100センチ:花期 7〜8月)

薬効
滋養強壮 小便不利 寝汗 むくみ 漢方処方
分布生育場所

科名:マメ科/属名:ゲンゲ属
和名:黄花黄蓍/生薬名:黄耆(おうぎ)/学名:Astragalus membranaceus Bunge
中国西北部原産の多年草、茨城県など日本の各地で栽培

見分け方・特徴

キバナオウギは、高さ60〜100センチ
茎は、枝分かれして伸びる、葉は、奇数羽状複葉、小葉5〜13対、葉の形は卵状で裏面には白い毛がみえる
花は、7〜8月ころ葉腋から花茎(かけい)を伸ばして、淡黄白色の蝶花を多数つける
果実は、豆果で中には数個の種子がある
根は、牛蒡(ごぼう)状でまっすぐ伸びる
採集と調整
秋に、根茎を掘り取り、水洗いして細根を取り除いて、日干しにして乾燥したものを、生薬で黄耆(おうぎ)という
薬効・用い方
主に漢方薬処方として用いられる

強壮、疲れやすく汗をかきやすい体質や寝汗(ねあせ)、体のむくみ、尿の出が悪いなどの体質の場合には、黄耆(おうぎ)1日量10グラムを約0.5リットルの水で半量まで煎じて、3回に分けて服用する

中国では、慢性下痢の脱肛、慢性腎炎のタンパク尿などの症状にも1日量10グラムを煎じて服用するという

黄耆(おうぎ)には、フラボノイドのフォルモノチネン、サポニンのアストラガルシドT〜[などが含有されていて強壮、止汗、利尿作用が確認されている
その他
オウギは、中国の古書の記述には「耆には長(おさ)の意義がある。黄耆(おうぎ)は色が黄色で補薬の長であるので、そう呼ばれる」という解説がある

漢名の黄耆(おうぎ)を、そのまま音読みして和名がつき、花が淡黄白色から、キバナオウギとなった