コーヒー             (アカネ科コーヒーノキ属:常緑小高木:樹高 〜 メートル:花期 〜 月)

薬効
精神的安定効果 疲労回復効果
分布生育場所

科名:アカネ科/属名:コーヒーノキ属
和名:コーヒーノキ/学名:Coffea robusta
エチオピア南西部高原の原産とされています。

アカネ科クチナシ属クチナシ(梔子)
アカネ科アカネ属アカネ(茜)
アカネ科ヘクソカズラ属ヘクソカズラ(屁糞蔓)

見分け方・特徴

コーヒーの木は、高さ5〜6メートルの常緑小高木です。
葉は、長楕円形で先は尖り、全縁で縁が波縁、葉質はろう質で葉脈が中央に明瞭にあります。
花は、初夏に白花を、葉腋(ようえき)の基部から柄を出して、5〜6個つけます。
果実は、楕円形で黒紅色に熟します。
この種子が、私たちが一般に飲む、コーヒー豆です。



採集と調整
黒紅色の果実を採取すると、中にはパーチメンという淡褐色の外皮と、シルバースキンという内皮に覆われた種子が2個あり、皮を取り除いて、日干しなどの方法で乾燥したのもが、コーヒー豆です。



薬効・用い方
コーヒー豆には、アルカロイドのカフェイン、ペントサン、脂肪油などが含有され、特に、カフェインは、少量では中枢神経に作用して精神的安定効果や疲労回復などや、利尿効果が期待できます。

コーヒー豆を、大量に摂取した場合には、逆に精神的不安及び興奮作用により、不眠などの症状が現れる場合があります。
体質限度以上の、大量の摂取を続けると心臓に負担がかかり、不整脈を引き起こす場合があります。

コーヒー豆の摂取は、高血圧症、脳動脈硬化症の人の場合には、できるだけ常用を避けることが安全です。



その他
コーヒーの名前の由来は、原産地のエチオピア南西部、カッファ州からついた名といわれています。
15世紀には、アラビア半島で、コーヒーを飲用する習慣が生まれたとされていて、イスラム教では、酒(カーファー)と同様に、コーヒーの飲用を禁止しました。
そこから、その後、ヨーロッパなどからコーヒーの飲用が広まり、トルコでのカーファー、フランスでのカフェー、英名でのキャフェというように転訛(てんか)したとされています。