薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
アカザ 全草(6〜7月) ベタイン・ビタミンA,B1,C 虫さされ 生の葉の汁を塗る。
アロエ

アロエチン・アロミチン・アロエウルシン
便秘・糖尿病・痔・水虫・ニキビ
@生葉をよく洗いそのままおろし金ですりおろして、数倍に水で薄めて痔・水虫・ニキビに湿布する。
イチヤクソウ 地上部(8〜9月) フェノール誘導体・フラボノイド・トリテルペノイド 止血・虫さされ 切り傷の止血、毒虫の噛んだ傷に塗布する。

イヌホウズキ 果実 果実にアルカロイドのゾラニン、ゾラマジン はれもの 生の果実を塩を加えて、揉み潰して患部に塗布
イブキトラノオ 根茎(10〜12月) タンニン はれもの 粉末を酢で混ぜて、はれもの患部に湿布。

イボタノキ 寄生したイボタロウカイガラムシ(秋) 脂肪酸 イボとり・止血 @ろうあるいは、枝葉を採集して日干しにする。A熱して溶かし、こして固めて粉末にする。Bいぼをとるには、粉末に水を加えて熱いうちに患部に1適たらす。

オトギリソウ 全草(9〜11月) アントラキノン類・タンニン・フラボン類 打ち身・切り傷 生の葉をもんで、しぼり汁を作り、患部に貼る。

オリーブノキ オリーブ油 オイレン酸(約75%を含み)、リノレン酸、パルチミン酸 虫さされ、あざ、皮膚炎 オリーブ油を暖め外用に塗布
キハダ 樹皮(夏) アルカロイド・トリテルペン系苦味質 打撲傷 粉末を酢または酒で練って患部に塗布し、乾いたら貼りかえる。

クサノオウ 全草(夏〜秋) アルカロイド はれもの・いぼ・虫や蛇の噛み傷 「有毒」毒性が強く、量をまちがえて飲むと、昏睡、麻痺などをおこす。新しい葉の汁を、患部に塗る。

サイハイラン 鱗茎(偽球茎・ぎきゅうけい) 鱗茎(偽球茎・ぎきゅうけい)に、粘液質、マンナン ひび、あかぎれ 乾燥した鱗茎(偽球茎・ぎきゅうけい)を粉末にして、患部を温湯で温めたあとに、繰り返して軽くすり込む
サンショウ 果実(秋) 精油・アルカロイド・タンニン 打ち身・はれもの 葉を絞った汁を利用する。

セキショウ 根茎(5月) 精油(カリオフィレン) 鎮痛・消化液分泌促進・健胃 粉末にしてフライパンでいり、布に包み、痛むところに当てる。

センニンソウ 葉(夏〜秋) ポロトアネモニン・サポニン 関節痛・しびれ・扁桃炎 有毒・皮膚にふれると発泡を起こす。飲んだり、食べたりは危険。@生の葉を1枚採り、1/3の大きさにする。A片方のみの手首の内側に貼り、ガーゼを当てて、包帯で軽く押さえる。B5分程度で取り除く。

ダイコンソウ 根を含む全草(開花期) ゲイン・ゲイムビター・タンニン 強壮・発汗・むくみ・糖尿病 乾燥したものを粉末にし、ウドン粉と練り合わせて、貼り薬にする。

タケニグサ 全草(5〜10月) アルカロイド(サンギナリン) できもの・たむし 毒性が強い。絶対に口にしてはいけない。@生の葉から出る汁をそのまま患部に塗る。

ドクゼリ 根茎     ポリアセチレン系のチクトキシン(猛毒)     肺結核、肋膜炎、リューマチ     根茎(こんけい)を摩り下ろして、肺結核、肋膜炎、リューマチに患部に塗布(一般には用いない)
ドクダミ 地上部(開花期) 精油・フラボノイド 蓄膿症・鼻炎・はれもの 火であぶった葉を患部に貼る。

ニシキギ 枝の硬いコルク状の翼   月経不順 とげ抜きには、衛矛(えいぼう)を黒焼きにしたものを、ご飯で練って、ガーゼに塗り患部に直接塗布する
ヒカゲノカズラ 胞子(ほうし) 0.1〜0.2%のアルカロイド(リコポデインほか)、ポリフェノール、フラボノイド、トリテルペンほか 皮膚のただれ ただれている患部に塗布
ヒガンバナ 地下茎(4〜6月) アルカロイド・デンプン・フラボノイド 消炎 毒性が強いので、飲み薬として扱うことは厳禁。@地下茎を掘り、生のままおろしがねでおろす。A直接に患部に貼って湿布する。

ヒメハギ 全草(夏〜秋) サポニン樹脂・ポリガリトール のどのはれ・できもの・打撲傷 新鮮なものを、つきつぶして塗布する。

ヒメフウロ 全草(5〜8月) タンニン(ゲラニイン) 打撲傷 新鮮なものを、つきつぶして塗布する。

ムラサキシキブ 夏に小枝、葉を採取 ジテルペノイド・カリカルポン、フラボノイド・ハイドロオキシテラオキシフラボンなど 寄生性皮膚病 生の葉を潰して、葉の汁を患部に塗布する
乾燥した枝・葉を、適量の水で煎じた液を患部に塗布する
ヤクシソウ 開花期の頭花 酢酸ゲルマニシイル、酢酸タラクサステイル、ベータ・シトステロール、ヘキサゴノール はれもの 頭花をゴマ油に漬けて、腫れ物の患部に塗布
ヤブカラシ 根茎(7〜8月)・根(秋) アラバン・硝酸カリウム・タンニン はれもの、虫さされ 根茎をつぶした時に出る、粘液を患部に直接塗る。

ユキノシタ 葉(開花期) 無機成分・フラボノイド(サキシフラギン)・タンニン 中耳炎・しもやけ・やけど 1.中耳炎は、絞り汁を垂らし込む。2.しもやけ、やけどなどは生の葉を貼る。

ヨモギ 葉(6〜7月) 精油・脂肪酸・タンニン・ビタミンA〜D 止血・抗炎症作用 「モグサとして」オオヨモギがよく利用される。葉の綿毛を利用する。