伯州散(はくしゅうさん)
適応症 カリエス せつ・癰(よう) 肛囲膿瘍(のうよう) ろう 化膿性皮膚疾患 乳房炎 麦粒腫(ばくりゅうしゅ) 涙のう炎
中耳炎(ちゅうじえん)                   蓄膿症(ちくのうしょう) 歯槽膿漏(しそうのうろう)          
目  標 亜急性または、慢性に経過して化膿したもの。
構  成 反鼻(はんぴ)、鹿角(ろくかく)、津蟹(しんかい)を別々に黒焼きとして、等量に配合します。
備  考 本方は、日本古来の民間薬で一名「外科倒し」とも呼ばれる、化膿性疾患の内服薬です。慢性・亜急性に用いるもので、琲膿を促して肉芽の新生を促進します。

本方は、慢性化してろう孔(ろうこう)やかいようとなって、琲膿がやまず、肉芽の形成が悪くて、なかなか治らないときに用いるもので、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と合わせて痔ろうや歯槽膿漏(しそうのうろう)によく適用されます。

本方は、内服だけではなくて、紫雲膏(しうんこう)に練り込んで軟膏剤として外用にすることもできます。