桃核承気湯(とうがくじょうきとう)
適応症 常習便秘 高血圧症 動脈硬化 腎炎 ネフローゼ 萎縮腎(いしゅくじん) 膀胱炎 前立腺肥大症 肥満症
坐骨神経痛(しんけいつう) 凍傷 核(じかく) 月経不順 子宮内膜炎 子宮筋腫 卵巣炎 卵管炎 血の道、更年期障害
皮膚炎 湿疹(くさ) じんましん にきび いんきん・たむし 水虫(みずむし) しみ・そばかす 麦粒腫(ばくりゅうしゅ) 眼瞼(がんけん)炎
結膜炎 フリクテン 虹彩炎 緑内障 眼底出血 歯ぐきの炎症歯根膜炎 歯槽膿漏    
                 
目標 口唇部やはぐきが、紫色あるいは暗赤色で、頭痛またはのぼせる傾向があり、下行結腸部に圧痛や宿便を認め、下肢や腰が冷えて尿量減少するもの。 
構成 桃仁(とうにん):3 桂枝(けいし):3 ぼう硝(ぼうしょう):1 甘草(かんぞう):1 大黄(だいおう):2
備考 本方は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)とともに漢方でいう「お血」に起因する病気に用います。(桂枝茯苓丸の項目を参照)

本方は、桂枝茯苓丸が適応する人にくらべて、体力が充実した人で便秘がある場合に用いますが、頭痛やのぼせ、精神不安、月経困難などの「お血」症状がさらに激しい場合に用います。また、腹部の左腸骨に著明な抵抗圧痛があることがあります(漢方では「小腹(しょう)急結」といいます。)

本方は、体力の低下した人や下痢の場合には使用しません。