桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
適応症 インポテンツ 脱毛症 遺精 性的ノイローゼ 神経衰弱 夜尿症(やにょうしょう) 夜驚症  

 

             
目標 神経症状があり、頭痛、のぼせ、耳鳴りなどを伴って疲労しやすく、臍(さい)部周辺に動悸(どうき)を自覚し、排尿回数多く尿量増大するもの。
構成 桂枝(けいし):3 芍薬(しゃくやく):3 生姜(しょうきょう):3 大棗(たいそう):3 甘草(かんぞう):2
竜骨(りゅうこつ):2 牡蛎(ぼれい):2
   
備考 本方は、平素はあまり強健でないひとの、一時的な性欲亢進(こうしん)がもたらす衰弱と異常興奮による症状、すなわち疲れやすい、手足がだるい、盗汗(ねあせ)、動悸、不眠、遺精、もの忘れなどに用います。

筋肉質で、便秘がち人には本方は無効で、この場合には柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)が適します。また、虚弱体質者の円形脱毛症に奇効を得ることがあります。