温清飲(うんせいいん)
適応症 貧血 子宮出血 月経過多 湿疹(くさ) 高血圧 神経痛(しんけいつう) 血の道、更年期障害 ベーチェット病
皮膚掻痒症(そうよう)          じんましん 肝斑(かんぱん) 面疱(めんぽう) 口内炎      
目標 皮膚の色艶が悪い、のぼせ、諸種の出血、精神興奮、肝障害、アレルギー体質のもの。
構成 当帰(とうき):4 地黄(じおう):4 芍薬(しゃくやく):1.5 川弓(せんきゅう):1.5 黄連(おうれん):1.5
黄今(おうごん):1.5       梔子(しし):1.5 黄柏(おうぱく):1.5    
備考 本方は貧血を補い、血行を促進する作用のある四物湯(しもつとう)と充実を去り炎症を抑える働きのある黄連解毒湯(おうれんげどくとう)との合方です。

本方は皮膚疾患によく用いますが、本方の適するものは白い粉をふいたような乾燥した丘疹でかゆみがひどく、かき破って出血した場合です。口内炎、陰部かいよう、ベーチェット病のリップシッツ型あるいは湿疹や尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)にも効果があることが認められています。